8/20(水)
「ワコ、いい加減、起きない?」
はい( ̄ー ̄;?
ここはどこ(;´▽`A``?
うわっ(〃゚д゚;A?
広瀬くん・・・
「おはよ。よーーーく寝てたね。」
うわわわっ、うわっ、わっ(〃゚д゚;A!
広瀬の顔が真上にある(〃゚д゚;A
か、顔、近ーーーーーい(〃゚д゚;A!!!
広瀬の家だった(>_<)!!!!!
単純に
スキャンダルうぅっ!
「もう昼すぎたんだよ。」
「うそっ!!」
ガバッと飛び起きようとしたのを、腕で制止!!!
はい???
「昨日、ずーーーーっと1人で弾いてたね。
あのね、半分僕、怒ってるの。
僕は昨日、君ともっと話をしたかったの。
今朝も一緒に庭を散歩できたら素敵だろうって
ずーーーっといつ起きるかなって待ってたの。
昨日、一体何時まで弾いてたの?
僕にタオルケット、ありがとうね。
君にもかけておいたけど。」
はっははーーーー
広瀬の顔はマジで怒ってるっぽい。
顔、こわーーーい(^^ゞ
昨日、先にソファで寝てしまった広瀬に、とりあえず広瀬の部屋からタオルケットを取ってきてかけて、自分は、どうしようかと思ったけれど、別の1人用のソファにネコみたいになって寝たのだ。
「ご、ごめん・・・
昨日は、よ、四時だったかなあぁ、ハハハハハ(^^ゞ・・・」
「家でもこんな感じなの?
気に入った曲があれば朝まで?」
「い、いや、家では
夜なんて弾けないから・・・」
「ふーーん、
僕ん家で暮らせば?
心おきなくピアノ弾けるよ。」
はっはっはーーーー
「朝ごはん、君が起きてこないから
お弟子さんたちがニヤニヤ笑うんだ。
意味、分かる?」
ん???
「よかったね、って姉ちゃんまで・・・
君はそんな子じゃないって言ったら
すぐに信じてくれたけどね。」
(;´▽`A``(^▽^;)(;^_^A
「ご、ごめん・・・」
「許してほしい?」
え?
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「ワコ、いい加減、起きない?」
はい( ̄ー ̄;?
ここはどこ(;´▽`A``?
うわっ(〃゚д゚;A?
広瀬くん・・・
「おはよ。よーーーく寝てたね。」
うわわわっ、うわっ、わっ(〃゚д゚;A!
広瀬の顔が真上にある(〃゚д゚;A
か、顔、近ーーーーーい(〃゚д゚;A!!!
広瀬の家だった(>_<)!!!!!
単純に
スキャンダルうぅっ!
「もう昼すぎたんだよ。」
「うそっ!!」
ガバッと飛び起きようとしたのを、腕で制止!!!
はい???
「昨日、ずーーーーっと1人で弾いてたね。
あのね、半分僕、怒ってるの。
僕は昨日、君ともっと話をしたかったの。
今朝も一緒に庭を散歩できたら素敵だろうって
ずーーーっといつ起きるかなって待ってたの。
昨日、一体何時まで弾いてたの?
僕にタオルケット、ありがとうね。
君にもかけておいたけど。」
はっははーーーー
広瀬の顔はマジで怒ってるっぽい。
顔、こわーーーい(^^ゞ
昨日、先にソファで寝てしまった広瀬に、とりあえず広瀬の部屋からタオルケットを取ってきてかけて、自分は、どうしようかと思ったけれど、別の1人用のソファにネコみたいになって寝たのだ。
「ご、ごめん・・・
昨日は、よ、四時だったかなあぁ、ハハハハハ(^^ゞ・・・」
「家でもこんな感じなの?
気に入った曲があれば朝まで?」
「い、いや、家では
夜なんて弾けないから・・・」
「ふーーん、
僕ん家で暮らせば?
心おきなくピアノ弾けるよ。」
はっはっはーーーー
「朝ごはん、君が起きてこないから
お弟子さんたちがニヤニヤ笑うんだ。
意味、分かる?」
ん???
「よかったね、って姉ちゃんまで・・・
君はそんな子じゃないって言ったら
すぐに信じてくれたけどね。」
(;´▽`A``(^▽^;)(;^_^A
「ご、ごめん・・・」
「許してほしい?」
え?
センセ・・・・・・
ごめん、
ワコ・・・
自分がとっても冷静なことに気づいていた。
広瀬がキスしてくること、予想がついた。
その通り、広瀬は、ワコにキスしてきた。
広瀬はとってもゆっくり迫ってきたから、
拒絶しようと思えばいくらでもできた。
広瀬はワコに拒絶する隙をくれたのだと思う。
ワコに唇が触れたとき、
広瀬は確認するように、
一度しっかり目を開けて、
その目は「いいんだね?」と言っていた。
いいのかどうかは分からない。
いや、多分よくない。
だってワコの頭は、フル回転で、いけないことを考えていた・・・
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ごめん、
ワコ・・・
自分がとっても冷静なことに気づいていた。
広瀬がキスしてくること、予想がついた。
その通り、広瀬は、ワコにキスしてきた。
広瀬はとってもゆっくり迫ってきたから、
拒絶しようと思えばいくらでもできた。
広瀬はワコに拒絶する隙をくれたのだと思う。
ワコに唇が触れたとき、
広瀬は確認するように、
一度しっかり目を開けて、
その目は「いいんだね?」と言っていた。
いいのかどうかは分からない。
いや、多分よくない。
だってワコの頭は、フル回転で、いけないことを考えていた・・・
広瀬は、ディープしたいみたいだった。
すごくゆっくり優しいキス。
思わずとろけそうだった。
このままとろけるのもいいかも、なんて思った瞬間、
ワコの身体は、ワコが一瞬にして考えあげたプログラムを実行したのだ。
ゲホッ、エホ、ゴホ、ゴホッ・・・
吐いた。
ううん、吐くマネ。
確かに本当に苦しかった。
でも出てきたのは唾液だった。
吐いたモンなんか広瀬に見せるわけないからって、
手にタオルケット持ってるからって、
一秒もないうちに、
脳がフル回転して考えたのだ。
なんのためにそうするのか、なんて理由は後付けで、
ただ、考え付いたプログラム、
何のために・・・
今思うに・・・
広瀬を
もっと
苦しめるため・・・
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すごくゆっくり優しいキス。
思わずとろけそうだった。
このままとろけるのもいいかも、なんて思った瞬間、
ワコの身体は、ワコが一瞬にして考えあげたプログラムを実行したのだ。
ゲホッ、エホ、ゴホ、ゴホッ・・・
吐いた。
ううん、吐くマネ。
確かに本当に苦しかった。
でも出てきたのは唾液だった。
吐いたモンなんか広瀬に見せるわけないからって、
手にタオルケット持ってるからって、
一秒もないうちに、
脳がフル回転して考えたのだ。
なんのためにそうするのか、なんて理由は後付けで、
ただ、考え付いたプログラム、
何のために・・・
今思うに・・・
広瀬を
もっと
苦しめるため・・・
一度キスを受け入れて、そして拒絶する!
それは、広瀬への、強烈な刃になる。
なんでそんなことしたのか・・・
ワコはまだ復讐しようとしている。
広瀬にもっと罪悪感を植え付けている。
なんでそんなことをしようとするのか・・・
ワコは広瀬をそんなに恨んでいるのか?
正直分からない。
恨んでもいいことをされているとは思う。
でも私たちは軽井沢で和解したのだし、
いつまでも恨んでなんていたくないのも事実だし・・・
だいたい、そのためにワコは広瀬のキスを受け入れた?
センセに本気で、そんなことできるのかな・・・
ゴホゴホやりながら、胸のネックレスを握り締めた。
センセ、
ゴメン・・・
後味のとっても悪い後悔・・・ 悪すぎる後悔・・・
そんな言葉がぴったりだ。
広瀬を泣かせたまんま、
いろんなことを考えた。
「ワコ、大丈夫、だから、さ。」
そりゃーー、大丈夫だろ、
自分でやったことだ・・・
ワコは冷静だったけど、
広瀬は号泣を隠さなかった。
さっきから、突き刺すような声で泣きじゃくっている。
「本当にゴメン、本当にゴメン。取り返しがつかない・・・」
突っ伏して泣く広瀬・・・
「ゴメン・・・」
「なんで君が謝るの!
お人よしもいい加減にして!
謝られたら、こっちが辛い。
いっそのこと、殴ってでもあの日のことをナシにしてよ。
ナシにできるのなら殺してくれよ!」
彼の想いが胸に突き刺さる。
「少しだけ・・・フラッシュバックの意味が分かったんだ・・・
アメリカで銃声を聞いた。周りの人が地面に伏せたから僕もそうした。
すごく幸いに犯人は僕がいたほうとは別の方へ行ったから、
僕らの周りに被害者はいなかった。
けれど、あの日に似たような空、空気、風、温度、
何か、ほんの些細なことで、
記憶が急に蘇って、
そこで立ち往生だ。
どうしようもない。
ただ恐怖に身をゆだるねしかない。
君に、僕は同じことをしてしまったんだろ?」
明らかに、やりすぎた・・・
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それは、広瀬への、強烈な刃になる。
なんでそんなことしたのか・・・
ワコはまだ復讐しようとしている。
広瀬にもっと罪悪感を植え付けている。
なんでそんなことをしようとするのか・・・
ワコは広瀬をそんなに恨んでいるのか?
正直分からない。
恨んでもいいことをされているとは思う。
でも私たちは軽井沢で和解したのだし、
いつまでも恨んでなんていたくないのも事実だし・・・
だいたい、そのためにワコは広瀬のキスを受け入れた?
センセに本気で、そんなことできるのかな・・・
ゴホゴホやりながら、胸のネックレスを握り締めた。
センセ、
ゴメン・・・
後味のとっても悪い後悔・・・ 悪すぎる後悔・・・
そんな言葉がぴったりだ。
広瀬を泣かせたまんま、
いろんなことを考えた。
「ワコ、大丈夫、だから、さ。」
そりゃーー、大丈夫だろ、
自分でやったことだ・・・
ワコは冷静だったけど、
広瀬は号泣を隠さなかった。
さっきから、突き刺すような声で泣きじゃくっている。
「本当にゴメン、本当にゴメン。取り返しがつかない・・・」
突っ伏して泣く広瀬・・・
「ゴメン・・・」
「なんで君が謝るの!
お人よしもいい加減にして!
謝られたら、こっちが辛い。
いっそのこと、殴ってでもあの日のことをナシにしてよ。
ナシにできるのなら殺してくれよ!」
彼の想いが胸に突き刺さる。
「少しだけ・・・フラッシュバックの意味が分かったんだ・・・
アメリカで銃声を聞いた。周りの人が地面に伏せたから僕もそうした。
すごく幸いに犯人は僕がいたほうとは別の方へ行ったから、
僕らの周りに被害者はいなかった。
けれど、あの日に似たような空、空気、風、温度、
何か、ほんの些細なことで、
記憶が急に蘇って、
そこで立ち往生だ。
どうしようもない。
ただ恐怖に身をゆだるねしかない。
君に、僕は同じことをしてしまったんだろ?」
明らかに、やりすぎた・・・
ひでーー女、いろんな意味で・・・
センセのことも裏切って、
広瀬のことも傷つけた。
泣いてる広瀬に・・・
どうすればいいか、とかじゃなく、
頭に浮かんできた歌・・・
♪いつくしみ深き 友なるイエスは
罪、科(とが)、憂いを 取り去り給う
心の嘆きを 包まず述べて
などかは下ろさぬ 負える重荷を♪
歌ってあげた。
広瀬のために?
ううん、きっと自分のため
中学で、何度か歌ったね。
謝るのはワコなんだよ、
ワコはわざとやったんだよ。
やったのはワコの身体だけどさ、
ワコじゃないって言いたいけどさ、
考えたのは確かにワコで、
心はそんなこと思ってなかった、と思うけど・・・
ね、広瀬、
もう、いいからさ・・・
人気ブログランキングへ この賛美歌は『いつくしみ深き』で検索できると思います。有名な賛美歌で訳詩もいくつかあります。番号は宗派により異なるようです。ここでは古詩のほうを使いました。ワコの通っていた百瀬学園はカトリック系という設定です。
センセのことも裏切って、
広瀬のことも傷つけた。
泣いてる広瀬に・・・
どうすればいいか、とかじゃなく、
頭に浮かんできた歌・・・
♪いつくしみ深き 友なるイエスは
罪、科(とが)、憂いを 取り去り給う
心の嘆きを 包まず述べて
などかは下ろさぬ 負える重荷を♪
歌ってあげた。
広瀬のために?
ううん、きっと自分のため
中学で、何度か歌ったね。
謝るのはワコなんだよ、
ワコはわざとやったんだよ。
やったのはワコの身体だけどさ、
ワコじゃないって言いたいけどさ、
考えたのは確かにワコで、
心はそんなこと思ってなかった、と思うけど・・・
ね、広瀬、
もう、いいからさ・・・
「おおお、朝から豪華だねえ。」 テーブルの上にたっぷりのおかず。
クスッと広瀬が笑った。
「もう昼だよ。」
「そうだね、お腹、ペッコペコ!」
あの後、広瀬はワコに抱きすがって泣いたのだ。
ワコは、もらい泣きしそうになるのを、なんとか我慢した。
なんとか泣き止んで、やっと朝ごはん?だよ。
「ワコ、パン? ご飯?」
テーブルにはワコの朝ごはんと思われるものがそのままになっていた。
「なんでも準備するからさ。」
「ううん、ここにあるもので十分だよ。広瀬君のお昼は?」
「・・・ワコちゃんと食事に行きたかったから・・・、いらないって断ったんだ・・・ トースト、作ってくるからさ。」
「ああ、ワコがやるよ、どこにあるの?」
「いいよ、ワコちゃんはお客さんなんだし。自分で出来るから。それよりワコは? オレンジジュース?」
「あ、うん、もらっていい?」
「もちろんだよ。それから? ヨーグルトも冷蔵庫にしまってあるんだ。ウィンナーはすっかり冷めたね。もう一度僕が焼いてあげる。卵は新しいのにしようね。朝のは僕が食べるよ。サラダもすっかりしなびちゃって。」
広瀬がチョコチョコと動き回るから???
広瀬の気遣いが分かるから???
ううん、広瀬がほんとは優しい人だと知っているから・・・
頭の中にさっきの賛美歌が勝手に流れてきて・・・
ワコの目から勝手に涙がこぼれてきて・・・
さっきは我慢できたのに・・・
「ワコちゃん? どうしたの??」
「ごめん・・・、ごめんなさい・・・」
「・・・ワコ・・・ちゃん?」
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クスッと広瀬が笑った。
「もう昼だよ。」
「そうだね、お腹、ペッコペコ!」
あの後、広瀬はワコに抱きすがって泣いたのだ。
ワコは、もらい泣きしそうになるのを、なんとか我慢した。
なんとか泣き止んで、やっと朝ごはん?だよ。
「ワコ、パン? ご飯?」
テーブルにはワコの朝ごはんと思われるものがそのままになっていた。
「なんでも準備するからさ。」
「ううん、ここにあるもので十分だよ。広瀬君のお昼は?」
「・・・ワコちゃんと食事に行きたかったから・・・、いらないって断ったんだ・・・ トースト、作ってくるからさ。」
「ああ、ワコがやるよ、どこにあるの?」
「いいよ、ワコちゃんはお客さんなんだし。自分で出来るから。それよりワコは? オレンジジュース?」
「あ、うん、もらっていい?」
「もちろんだよ。それから? ヨーグルトも冷蔵庫にしまってあるんだ。ウィンナーはすっかり冷めたね。もう一度僕が焼いてあげる。卵は新しいのにしようね。朝のは僕が食べるよ。サラダもすっかりしなびちゃって。」
広瀬がチョコチョコと動き回るから???
広瀬の気遣いが分かるから???
ううん、広瀬がほんとは優しい人だと知っているから・・・
頭の中にさっきの賛美歌が勝手に流れてきて・・・
ワコの目から勝手に涙がこぼれてきて・・・
さっきは我慢できたのに・・・
「ワコちゃん? どうしたの??」
「ごめん・・・、ごめんなさい・・・」
「・・・ワコ・・・ちゃん?」
ごめんね、広瀬、
ほんとにごめん・・・
さっきの賛美歌が頭の中でクルクル回る。
どうしてワコは『許しました』と言えないのか。
許してしまったほうが、ワコにとっても背負っている重荷を下ろしたことになるのだ。
一つのことに執着するのは、もうそれだけで重荷を背負っていることも同じなのに。
「ワコちゃん、大丈夫?」
うん、とさえ声を出せなくて、コクリと頷いた。
「また僕、変なことをしてしまった?」
ああ、だから変なことをしてはいけないのだ!!!
広瀬にもっと負い目を負わせてしまった・・・
「ちがうよ、ちがう・・・、女の子はね・・・突然悲しくなったりするものなのよ・・・」
「・・・そう・・・」
さっきの自分の悪事を打ち明けてしまえばいい!!
この涙は罪悪感からだ。
それが分かる。
ならば、賛美歌にあるように、『心の嘆きを、包まず述べ』ればいい。
広瀬に自分の悪事を述べて、許しを請えばいい、いや、請わなければならない。
でもワコはそれが出来なかった。
だってそれを打ち明ければ、いくら広瀬だってワコに愛想を尽かすんじゃないか、そう予想する自分がいるから。ワコは、広瀬のワコへの想いを失くしたくないのだ・・・
なんて卑怯な・・・
『頭のいいヤツってどういうヤツのことか分かる?
いつでも冷静沈着ってことさ。
ついでに頭の良すぎる女って、つまんねえ』
あの人の声が、ふっと頭に響いたから・・・涙が止まらない・・・
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♪いつくしみ深き 友なるイエスは
罪、科(とが)、憂いを 取り去り給う
心の嘆きを 包まず述べて
などかは下ろさぬ 負える重荷を
ほんとにごめん・・・
さっきの賛美歌が頭の中でクルクル回る。
どうしてワコは『許しました』と言えないのか。
許してしまったほうが、ワコにとっても背負っている重荷を下ろしたことになるのだ。
一つのことに執着するのは、もうそれだけで重荷を背負っていることも同じなのに。
「ワコちゃん、大丈夫?」
うん、とさえ声を出せなくて、コクリと頷いた。
「また僕、変なことをしてしまった?」
ああ、だから変なことをしてはいけないのだ!!!
広瀬にもっと負い目を負わせてしまった・・・
「ちがうよ、ちがう・・・、女の子はね・・・突然悲しくなったりするものなのよ・・・」
「・・・そう・・・」
さっきの自分の悪事を打ち明けてしまえばいい!!
この涙は罪悪感からだ。
それが分かる。
ならば、賛美歌にあるように、『心の嘆きを、包まず述べ』ればいい。
広瀬に自分の悪事を述べて、許しを請えばいい、いや、請わなければならない。
でもワコはそれが出来なかった。
だってそれを打ち明ければ、いくら広瀬だってワコに愛想を尽かすんじゃないか、そう予想する自分がいるから。ワコは、広瀬のワコへの想いを失くしたくないのだ・・・
なんて卑怯な・・・
『頭のいいヤツってどういうヤツのことか分かる?
いつでも冷静沈着ってことさ。
ついでに頭の良すぎる女って、つまんねえ』
あの人の声が、ふっと頭に響いたから・・・涙が止まらない・・・
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心の嘆きを 包まず述べて
などかは下ろさぬ 負える重荷を
「今朝なんだけれど、これをワコちゃんにっておふくろが・・・」
あ・・・、小母様にも小父様にもお姉さまにも挨拶を全くしていない・・・
「これってブローチ?」
「うん・・・」
真珠だ、これ・・・、なんだか高価そう・・・
「くれるってこと?」
「そうらしい。」
「もらえないよ、絶対に高そう・・・」
広瀬も思案顔だ。
「だよね。僕も、ワコは断ると思うっておふくろには言ったんだけれど・・・、返しておくよ。」
「うん。さすがにいただけませんとお礼だけは伝えておいて。」
「うん。ねえ、今日の予定は?」
センセのところにお土産をもらいに行く・・・
「あ、ちょっと学校。」
「何? まだ補充が残ってるとか言う?」
「ん? うん、まあ・・・」
「例の人?」
「うん、ワコ、出来が悪いからさ・・・」
顔を洗い、ワコは乾いた自分のアンスタイルに着替え、
駅まで送ってもらい、駅前をぶらぶら。もうじき5時だよ。
広瀬がワコのショパンの楽譜とビデオを持ってくれている。
ひそかに、なんで駅前なんだろうって思ってた。
いつもの広瀬なら、家まで送ってくれるはず・・・
広瀬に甘えすぎてるな、と思い
どうせ学校へ行きたいのだし、
駅前でもかまわないのだけれどね。
「ねえ、ちょっとここ、付き合って?」
「いいよ。」
と言ったものの、宝石屋さん?
「これなんかどう?」
「かわいいんじゃない?」 小さなピンクの石が光るけれど、ガラスかな、なんて思う。だって、1980円のプライスダウン品。もとの値段は3000円。
「お姉さんにあげるの?」
「かわいいと思う?」
「うん。」
「ワコちゃん、こういうの、好き?」
「うん。こういうかわいいの、大好きだよ。」
広瀬はレジで値札を外してもらい、
「付けさせて。」
「え・・・」
「これ・・・ もらってよ・・・付けて? 2本付けても、邪魔にならないだろ?」
え・・・
「今朝、おふくろと姉貴が、ワコちゃんのネックレスは、あれは、意味があるものだって・・・」
「・・・・・・」
「俺にはよく聞こえなかったんだけれど・・・、おふくろはそれを聞いて、あのブローチを持ってきたんだ。あのブローチは、おふくろが親父から初めてもらった、大事なモンなんだ。それを君に差し出すって・・・」
「あ・・・、その・・・」
「あのブローチを君にやるのは、俺は反対なんだ。あれはやっぱりおふくろのモノだ。ちゃんとしたアクセサリーを女にやるって、そういう意味なんだろ?」
「いや・・・、その・・・」
「僕は、まだ働いてないから高価なモノは贈れないし、ダイヤを贈っても君が喜ばないことも知っているつもりさ。だから、これなら友達からって思えないかな・・・安いし・・・」
友達から・・・
4月、ワコが無視しまくり・・・
5月、ワコが広瀬にブチ切れて・・・
6月には、もうかなり仲良くなってた・・・
友達と言うのなら・・・
お店の人の視線も気になって、「ありがとう」とネックレスをもらい、その場で自分でつけた。
でもさ、広瀬、
ただの男友達は、
女友達にネックレスをあげるなんて、
ほとんどしないと思うんだ・・・
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あ・・・、小母様にも小父様にもお姉さまにも挨拶を全くしていない・・・
「これってブローチ?」
「うん・・・」
真珠だ、これ・・・、なんだか高価そう・・・
「くれるってこと?」
「そうらしい。」
「もらえないよ、絶対に高そう・・・」
広瀬も思案顔だ。
「だよね。僕も、ワコは断ると思うっておふくろには言ったんだけれど・・・、返しておくよ。」
「うん。さすがにいただけませんとお礼だけは伝えておいて。」
「うん。ねえ、今日の予定は?」
センセのところにお土産をもらいに行く・・・
「あ、ちょっと学校。」
「何? まだ補充が残ってるとか言う?」
「ん? うん、まあ・・・」
「例の人?」
「うん、ワコ、出来が悪いからさ・・・」
顔を洗い、ワコは乾いた自分のアンスタイルに着替え、
駅まで送ってもらい、駅前をぶらぶら。もうじき5時だよ。
広瀬がワコのショパンの楽譜とビデオを持ってくれている。
ひそかに、なんで駅前なんだろうって思ってた。
いつもの広瀬なら、家まで送ってくれるはず・・・
広瀬に甘えすぎてるな、と思い
どうせ学校へ行きたいのだし、
駅前でもかまわないのだけれどね。
「ねえ、ちょっとここ、付き合って?」
「いいよ。」
と言ったものの、宝石屋さん?
「これなんかどう?」
「かわいいんじゃない?」 小さなピンクの石が光るけれど、ガラスかな、なんて思う。だって、1980円のプライスダウン品。もとの値段は3000円。
「お姉さんにあげるの?」
「かわいいと思う?」
「うん。」
「ワコちゃん、こういうの、好き?」
「うん。こういうかわいいの、大好きだよ。」
広瀬はレジで値札を外してもらい、
「付けさせて。」
「え・・・」
「これ・・・ もらってよ・・・付けて? 2本付けても、邪魔にならないだろ?」
え・・・
「今朝、おふくろと姉貴が、ワコちゃんのネックレスは、あれは、意味があるものだって・・・」
「・・・・・・」
「俺にはよく聞こえなかったんだけれど・・・、おふくろはそれを聞いて、あのブローチを持ってきたんだ。あのブローチは、おふくろが親父から初めてもらった、大事なモンなんだ。それを君に差し出すって・・・」
「あ・・・、その・・・」
「あのブローチを君にやるのは、俺は反対なんだ。あれはやっぱりおふくろのモノだ。ちゃんとしたアクセサリーを女にやるって、そういう意味なんだろ?」
「いや・・・、その・・・」
「僕は、まだ働いてないから高価なモノは贈れないし、ダイヤを贈っても君が喜ばないことも知っているつもりさ。だから、これなら友達からって思えないかな・・・安いし・・・」
友達から・・・
4月、ワコが無視しまくり・・・
5月、ワコが広瀬にブチ切れて・・・
6月には、もうかなり仲良くなってた・・・
友達と言うのなら・・・
お店の人の視線も気になって、「ありがとう」とネックレスをもらい、その場で自分でつけた。
でもさ、広瀬、
ただの男友達は、
女友達にネックレスをあげるなんて、
ほとんどしないと思うんだ・・・
「ワコの唇って柔らけえ。」
へ(@_@;)?
なんすか? いきなり・・・(^^ゞ
ワコがネックレスをもらってから、だと思うのだけれど、明るい広瀬に戻りつつある、ように見える。
「ねえ、ワコは将来のこと、少しは考えた?」
「え?」
「俺、今度の夏、イギリスに短期留学しようと思ってるんだ。よかったら一緒に行かない?」
え・・・(^^ゞ
話のスケールが一気に・・・(^^ゞ
「英語を話せるようになって、研究職に付きたいんだ〜。そんな話、軽井沢でしたよね。」
「あなたは、家とか、継がなくていいの? ダンススクールはお姉さん?」
仮にも遠山家の外孫。継げるものはたくさんあるはず。
「うん。俺はもうダンス習ってないし。」
「お父さんは、何をなさってるの?」
「不動産業と、小さな印刷工場の社長。夫婦で働いているからワコちゃん家よりお金の余裕があるんだよ。親父の仕事は、継ぎたければ継げばいいし、姉さんの旦那さんがやってもいいってさ。姉さんの旦那さんになる予定の人はプロカメラマンを目指してるんだ。今は旅行会社からの委託を受けて、海外の写真を撮る仕事をしているらしいけど、自分の撮りたい写真を世間に発表できるような、そんなプロになるのにはなかなか難しいだろうからって。」
なるほど・・・すっごいリアル・・・
「ワコちゃんは?」
「・・・全然決まってないよ。」
ずっと気になっているワコへの『ちゃん』付け。
『ちゃん』がついたりつかなかったり。
微妙な心の距離だよね。
「ねえ、ワコ、将来は決まるものではなく、決めるものなんだよ。」
急に広瀬が大きく見えた。
「自分の将来なんだ、人に決められるなんてイヤじゃない? 自分で決めようよ。それがたとえ職業じゃなくて結婚という将来でも、いつ、誰とするかってこと、なんとなくじゃなく、自分で決めたいと思わない?」
そうだね・・・、その通りだけれど・・・
こんなことを言う広瀬の真意はなんだろうと考えた。
ワコに自分で決めろと言ってるの?
こんなことを言う広瀬は、自分を選んでもらえると思っているということ?
「ねえ、ワコ、よかったら、僕のお嫁さんになるって道もあるよ。まじめな話。可能性の一つとして考えておいてよ。その・・・、クリアしなきゃいけない問題はあるけれど。」
お嫁さん・・・
やっぱり広瀬は、ワコが広瀬を選ぶと思っている、ということ?
クリアしなきゃならない問題は・・・多分もうクリアできてますよ・・・きっとね・・・
「今まで何人かの女の子を友達として親にも紹介している。でもいい顔をした子って一人だけなんだ。」
広瀬が意味ありげにワコを見た。
「君だけなんだ、親が諸手をあげて賛成したのって君だけだ。君には親が納得する何かいいものがあるのかもしれない。」
へ?
「もちろん、親が賛成する、しないでそういうことを決めるつもりはない。でも僕が気に入っている子を親が気に入ってくれるというのは何よりだと思うんだ。」
やっぱり広瀬が大きく見える。
この人は一人でずっと先を歩いている?
ワコなんか考えも及ばない先を一人で歩いている?
同じ年なのに。
男の子だから?
将来を決めているから?
「僕たち」と振り返って広瀬が言った。
その先は何?
何か言いたそうだった。
広瀬はまた前を向いて一人歩き出した。
広瀬は今でさえ一人先を歩いていく。
「待って!」
自然に横に並べた。
瞬間、手を握りそうになった自分に驚いて、もちろん止めた。
隣にいるのが心地よい。
温かい気持ち。
センセのときの、ドキドキとは違う。
「じゃ、またね。」
「うん、また。」
広瀬はずっと持っていてくれた楽譜を渡してくれた。
その時手を触れてきたけれど、当然なことに思えた。
学校へのバス停で広瀬と別れた。
もちろん広瀬はワコがバスに乗るまでいてくれた。
凪いだ感じ。
心が落ち着く。
これって・・・
この気持ちって、何?
友情?
博愛?
こういうのが、愛っていうの???
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へ(@_@;)?
なんすか? いきなり・・・(^^ゞ
ワコがネックレスをもらってから、だと思うのだけれど、明るい広瀬に戻りつつある、ように見える。
「ねえ、ワコは将来のこと、少しは考えた?」
「え?」
「俺、今度の夏、イギリスに短期留学しようと思ってるんだ。よかったら一緒に行かない?」
え・・・(^^ゞ
話のスケールが一気に・・・(^^ゞ
「英語を話せるようになって、研究職に付きたいんだ〜。そんな話、軽井沢でしたよね。」
「あなたは、家とか、継がなくていいの? ダンススクールはお姉さん?」
仮にも遠山家の外孫。継げるものはたくさんあるはず。
「うん。俺はもうダンス習ってないし。」
「お父さんは、何をなさってるの?」
「不動産業と、小さな印刷工場の社長。夫婦で働いているからワコちゃん家よりお金の余裕があるんだよ。親父の仕事は、継ぎたければ継げばいいし、姉さんの旦那さんがやってもいいってさ。姉さんの旦那さんになる予定の人はプロカメラマンを目指してるんだ。今は旅行会社からの委託を受けて、海外の写真を撮る仕事をしているらしいけど、自分の撮りたい写真を世間に発表できるような、そんなプロになるのにはなかなか難しいだろうからって。」
なるほど・・・すっごいリアル・・・
「ワコちゃんは?」
「・・・全然決まってないよ。」
ずっと気になっているワコへの『ちゃん』付け。
『ちゃん』がついたりつかなかったり。
微妙な心の距離だよね。
「ねえ、ワコ、将来は決まるものではなく、決めるものなんだよ。」
急に広瀬が大きく見えた。
「自分の将来なんだ、人に決められるなんてイヤじゃない? 自分で決めようよ。それがたとえ職業じゃなくて結婚という将来でも、いつ、誰とするかってこと、なんとなくじゃなく、自分で決めたいと思わない?」
そうだね・・・、その通りだけれど・・・
こんなことを言う広瀬の真意はなんだろうと考えた。
ワコに自分で決めろと言ってるの?
こんなことを言う広瀬は、自分を選んでもらえると思っているということ?
「ねえ、ワコ、よかったら、僕のお嫁さんになるって道もあるよ。まじめな話。可能性の一つとして考えておいてよ。その・・・、クリアしなきゃいけない問題はあるけれど。」
お嫁さん・・・
やっぱり広瀬は、ワコが広瀬を選ぶと思っている、ということ?
クリアしなきゃならない問題は・・・多分もうクリアできてますよ・・・きっとね・・・
「今まで何人かの女の子を友達として親にも紹介している。でもいい顔をした子って一人だけなんだ。」
広瀬が意味ありげにワコを見た。
「君だけなんだ、親が諸手をあげて賛成したのって君だけだ。君には親が納得する何かいいものがあるのかもしれない。」
へ?
「もちろん、親が賛成する、しないでそういうことを決めるつもりはない。でも僕が気に入っている子を親が気に入ってくれるというのは何よりだと思うんだ。」
やっぱり広瀬が大きく見える。
この人は一人でずっと先を歩いている?
ワコなんか考えも及ばない先を一人で歩いている?
同じ年なのに。
男の子だから?
将来を決めているから?
「僕たち」と振り返って広瀬が言った。
その先は何?
何か言いたそうだった。
広瀬はまた前を向いて一人歩き出した。
広瀬は今でさえ一人先を歩いていく。
「待って!」
自然に横に並べた。
瞬間、手を握りそうになった自分に驚いて、もちろん止めた。
隣にいるのが心地よい。
温かい気持ち。
センセのときの、ドキドキとは違う。
「じゃ、またね。」
「うん、また。」
広瀬はずっと持っていてくれた楽譜を渡してくれた。
その時手を触れてきたけれど、当然なことに思えた。
学校へのバス停で広瀬と別れた。
もちろん広瀬はワコがバスに乗るまでいてくれた。
凪いだ感じ。
心が落ち着く。
これって・・・
この気持ちって、何?
友情?
博愛?
こういうのが、愛っていうの???
「こんにちは。」
「やあ。」
矢部先生がいた。
「鎌田、学校でアクセサリーはやめなさい。」
「あ、すみません。」
慌ててネックレスを取ろうとして、2本していることに改めて気が付いた。
「また用事? 彼はどっか行ったみたいだよ。」
ふーん。
「男のはしごですか? 羨ましい。」
「へ?」
「泊まったんでしょ?」
え?
「昨日と同じ服。君が出歩くのに二日続けて同じ服を選ぶとは思えないんだけれど?」
ゲッ!!!
センセにもバレる!!!
さっさと退散!!!
「わざわざ着替えさせられた方の服だもんね。昨日見ちゃってね、君が車に乗るところ。」
待ち合わせが学校ってのがいけないんだっ!!
「ついでに、ネックレスが増えてたよね。」
ゲゲッ!!!
「彼からの、ってことだよね。」
「い、イヤだなあ、変なこと言わないでよ・・・」
クスクスッと矢部先生が笑う。
昨日のセンセからのお土産、見つけらんない・・・
でも、さっさととんずら!!!
「甲斐君、なんて言うかな。何もなかった?」
「な、なかったに決まっているじゃないですか、オホホホホ。」
「お前、嘘、下手すぎ。甲斐君、ショックだろうな。
飼い犬に手を咬まれたようなもんだもんな。」
飼い犬って・・・
「な、何もないですって、本当に。」
「キス?」
「ちょっ・・・」
「図星じゃん。今日の俺、冴えてるなあ。」
「ぜ、絶対何も言わないでよっ!!」
なぜバレる( ̄_ ̄|||) ?
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「やあ。」
矢部先生がいた。
「鎌田、学校でアクセサリーはやめなさい。」
「あ、すみません。」
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「また用事? 彼はどっか行ったみたいだよ。」
ふーん。
「男のはしごですか? 羨ましい。」
「へ?」
「泊まったんでしょ?」
え?
「昨日と同じ服。君が出歩くのに二日続けて同じ服を選ぶとは思えないんだけれど?」
ゲッ!!!
センセにもバレる!!!
さっさと退散!!!
「わざわざ着替えさせられた方の服だもんね。昨日見ちゃってね、君が車に乗るところ。」
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「ついでに、ネックレスが増えてたよね。」
ゲゲッ!!!
「彼からの、ってことだよね。」
「い、イヤだなあ、変なこと言わないでよ・・・」
クスクスッと矢部先生が笑う。
昨日のセンセからのお土産、見つけらんない・・・
でも、さっさととんずら!!!
「甲斐君、なんて言うかな。何もなかった?」
「な、なかったに決まっているじゃないですか、オホホホホ。」
「お前、嘘、下手すぎ。甲斐君、ショックだろうな。
飼い犬に手を咬まれたようなもんだもんな。」
飼い犬って・・・
「な、何もないですって、本当に。」
「キス?」
「ちょっ・・・」
「図星じゃん。今日の俺、冴えてるなあ。」
「ぜ、絶対何も言わないでよっ!!」
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