センセ、絶好調!!   (小説です(^^ゞ)

今日は偶然っ! by 甲斐
 7/21(月)


 特訓だと言ってワコを呼びつけてある、らしい。
 昼から音楽学院。
 優子先生専用のレッスン室に行くと、ワコはもういた。
 ついでに俺の顔を見ると、明らかに『ゲッ!』という顔をした。



「なんで甲斐先生が来るのっ<(`^´)>!」

「優子先生、急に用事ができたんだって。ワコの面倒をみてやってほしいって。」

「どうして・・・甲斐先生なの?」

奈津実先生に教えてもらえるように手配してあげようか?」

 もっと『ゲッ!』という顔をした。


「俺ね、いわば俺はお前の先輩なわけ。分かる?」

「あ、だからドイツ語できるんだっ!!」

 え(^^ゞ 今気づいたの?





「じゃあ、他の子は今日どうしてるの?」

「他の子がいつ練習しているのかなんて知らないよ。それぞれの先生が色々とレッスンをしてくれているのは知っているけれど。」

「え、じゃあ今日はワコだけなの?」

「うん、ワコだけなの(*^_^*)」


「えええーー(>_<)!!!」

「うるさいって。」



 青木さくらとマヒロはもともと声楽も習っているし、須田と工藤は聖歌隊で安東先生に教えてもらっている。今回本格的な歌の舞台が初めてになる春日と青木陽子は学校の赤城先生が付きっ切りで教えているらしい。


「じゃあ、せめて広瀬は?」
せめてって言われる広瀬の気持ちも考えてやれよ・・・

「広瀬と君が一緒に歌うところはないから、面倒だけれど一人ずつにしたんだ。彼は午前中に優子先生がみていた。」

「ワコも午前中に呼んでくれればよかったのに・・・」
 


 ε〜( ̄、 ̄;)ゞフー




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俺が好き? by 甲斐
7/21(月)


 ねえ、ワコちゃん、
 俺と二人っきりはそんなにイヤ??
 だよな、普通。
 一対一で声楽だもんな。
 普通の神経なら、一人はイヤだよな。
 ごめんね、ワコ、でもホント、今日は偶然です。
 俺も、朝いきなり電話されました。
 でも俺は、この話を聞いたとき、実は嬉しかったんですよ、ワコさん・・・。


 一音、一音、丁寧に、一つずつ、一つずつ。
 俺の前だと恥ずかしがって声を出さないワコを煽ててすかして褒めまくって・・・
 やっぱり綺麗な声だ。これで毎日音出ししていけば、9月の舞台は十分務まる。優子ちゃんが、ワコは自分の汗と涙の結晶だと言っていたのが分かるな。手塩にかけて育ててもらったんだな、なんて思うけど、まだ30分しかやってないんだけれど、




 明らかに、ワコ、飽きてきてるし・・・(^^ゞ




「ねえ。」

「・・・先生に向かって、ねぇってのはないと思うけれど。」

「ちょっと。」

「首絞めたろか。」

「キャーー(*^_^*)、止めてってば(*^_^*)、」


 キャキャキャキャ(*^_^*)(*^_^*)


 冗談で首持ったら、こしょぐったいらしく、若い女の子独特のノリで、笑っている。


 俺、完全になめられてるよね(>_<)!!


「だって先生は国語の先生で音楽の先生じゃないじゃん。」

 まあ、そうなんだけれど。

「ねえねえ、おやつ(^^♪」

「おやつ(^^ゞ???」

「うん、三時。休憩の時間です。」


 あーあ(>_<)


「何も準備してないよ?」
「えーーー、」(−−〆)

 えーーーって・・・(^^ゞ


「優子先生、いっぱいお菓子持ってるって。ワコの分、なんかあるよ。見てきて。」


 おいおい・・・


「優子先生は絶対何か準備しててくれるもん。」

「毎回?」

「うん。」

「優しくなったなあ、優子ちゃん。」

「ねえ、早く(*^_^*)」


 言われた通り、事務室の優子ちゃんの机には、明らかに準備されているお菓子があった。


「あったよ、チョコクッキー。」

「ほら(*^_^*)、ワコのレッスンはお菓子つきなの。今度からもよろしくね。」


 はいはい(−−〆)
 ってことは、今度からも俺でいいのね(*^_^*)


「ねえねえ、優子先生って彼氏は?」
「いたよ、彼女がもっと若いときに。」
「優子先生ってどうして結婚しないの?」
「昔、大恋愛をしたからじゃん?」
「知ってるの?」
「うん、俺見たこともあるもん。確かイタリアに帰っちゃったよ。声楽家であっちでそこそこ活躍しているんじゃなかったっけ。」
「へー、付いていかなかったということ?」
「イタリアにフィアンセがいたんだ。だから諦めた。」
「へーえ・・・他の人との恋愛は?」
「その人の思い出が強すぎるみたいだよ。」
「へーえ・・・そのイタリアの人は優子先生を騙していたの?」
「優子先生はフィアンセがいること、知っていたみたいだよ。それでも自分に振り向いてくれないかなと思っていたみたい。」
「ふーーん。誰かと結婚すればいいのに。」
「誰でもいいとはいかないんでしょ、きっと。」
「ふーん。」
「ワコにもそんな恋愛が待っているといいね。」

 俺、何言ってんだろ・・・

「さてさて、歌いますよ。次はこの曲やってみます?」

 パミーナ姫の楽譜を渡しながら、さりげなく肩に手を置いてみた。

 ビクッとされた・・・けれど、この反応は・・・拒絶反応ではなく・・・目、丸くしちゃって・・・

 ワコちゃん、俺が好き(*^_^*)???

 顔、赤いよ、ワコちゃん(*^_^*)

「パミーナのソロはこれ一曲。頑張ろうね。」
「うん。」

 うん、だって〜〜〜かわいい(*^_^*)






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第11章 甲斐先生の憂鬱
第11章 甲斐先生の憂鬱

 センセとワコが『魔笛』に巻き込まれてしまう経緯の説明です。
 『魔笛』をやりたがっているのは、マヒロ先輩とさくら先輩です。
 乗り気なのは春日さんと須田君。
 広瀬君はワコと共演したいがために頑張ってます。
 甲斐先生は手伝う気はありましたが、きちんとした配役に付く気は全くありませんでした。学校で広瀬がワコのことを好きなのが有名すぎて、ワコを襲う役を頼んであった演劇部の子がイヤがって降りてしまいます。広瀬が殺せない相手、ということでセンセがワコを襲う役。
 ワコについては第10章で長々と。
 ついでに青木陽子さんも本当はやりたくない。
 ブルドッグがどうして引き受けたか、は後ほど。

 第11章 甲斐先生の憂鬱

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