センセ、絶好調!!   (小説です(^^ゞ)

後始末
「ワコちゃん、おはよう。」

 ん???
 何かがとても引っかかる・・・

「あ・・・・・・」

 忘れてたっ!!!

「あ・・・あの・・・えっと・・・」

 どうしよう・・・えっと・・・

「パミーナ、よろしくね。」

「あ、えっと・・・ご・・・ごめ・・・」


 広瀬がグワッとワコの唇に人差し指を押し付けてきた(>_<)!!


「謝る必要なんて、ないじゃないか。」


 いや、しかし・・・事が事・・・(^^ゞ


 広瀬はそれで行っちゃった・・・



 いや〜〜〜

 初めてですって、誰かの頬を引っ叩いたのって(^^ゞ

 あの時は頭に血が上ってて、よく覚えてませんが、

 若干気持ちいいかも、みたいな(^^ゞ
 


 
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桜の木の下の天使 by 広瀬
7/14(月)



「ワコちゃん、おはよう。」

 ためらわれるけれど、何もなかったように普通の挨拶。

「あ・・・・・・」

 硬直状態のワコ。

「あ・・・あの・・・えっと・・・」

「パミーナ、よろしくね。」

「あ、えっと・・・ご・・・ごめ・・・」

 ワコの唇に人差し指をおっ立ててやった。

「謝る必要なんて、ないじゃないか。」





 土曜日、ひっ叩かれた。
 でも、当然のことをしたんだから。
 今の俺に対するワコの態度は奇跡なんだ。

 今のこの関係を絶対キープするっ!!! できれば前進もっ!!!




 だから頑張ります!!

 5分休み。ワコは英単語の問題集と首っ引き。
 ワコちゃん、テストはもう終わったのね・・・
 その態度は昨日の夜、もしくは今朝取るべきもので・・・もう少し余裕を持って勉強すればいいのに。

「落ちたの?」
「うん・・・」
「手伝ってやろうか?」

 単語を一個ずつ読んでやって、意味言わせて、スペル書かせて・・・
 ワコちゃん、大学行く気、あるんですか???
 まあその話は別の機会として。

「あのさ、」
「ん?」

 悪いことをしたと思ってくれているから、微妙に強張っているワコ。かわいい(*^_^*)

「あ、いや・・・また、ドイツ語、教えて?」
「いいよ。」

 あっけないほどあっさりとオッケー。
 また単語帳に目を向けた。

「きょ、今日、いい?」
「いいけど?ワコは英語の再試だし、あんた、サッカーいいの?」
「いいの、いいの、ぜんぜん、いいの。」

 
君といられるのなら(^^)♪

「じゃ、図書館?」
「マッ○は? 当然奢る。家庭教師代。」
「お金、持ってるなあ。でもワコ、太っちゃうよ。コンビニのサンドウィッチでも食べて、図書館。」
「了解。」

 いったいどこが太るんですかあ(^^♪
 もちょっと太ってくれてもいいですよぉ(^^♪
 アイスくらいは奢ってあげてもいいですかあ(^^♪
 俺、しあわせ(^^♪

 こういうのをバカというんだろう、きっと。







 何度こいつを泣かせただろう。
 俺のせいだ。
 俺がこいつを好きだと気付いたのは中一の入学式。
 桜の木の下で散り行く花びらに手を伸ばしていたこいつに、
 一瞬で、落ちた。
 桜の花びらの中に浮かんだ女の子、この世のものとは思えなかった。
 本当に天使に見えたんだ。
 『落ちる』という意味さえ分かった。
 胸の高鳴りをどうしようもなかった。



 なんとしてでもワコと・・・






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悪魔のささやき by 甲斐
7/14(月)


「悪いんだけどさあ、放課後、『魔笛』の訳、付き合ってくれない?」
「また『魔笛』ですか?」

 あからさまにイヤな顔しないでよ・・・

「だって台本の細かいところがまだ出来ていないのは分かっているだろ?」
「それは分かるけれど、なんでワコがやるんですか?」
「自分で台本作れば、好きなようにできるぞ。」

 ふふふ。悪魔のささやき、どうだっ!!!
 もう一声っ!!!

「マヒロたちは実は『アニー』にかかりきりなんだよ。で、こっちはドイツ語ができる俺と君でやってくれってさ。マヒロに頼むって押し付けられちゃった。」
「・・・先生って案外お人好しですよね。」
「そう? なんか照れるなあ。」

 もう一声になってないし(^^ゞ
 呆れ顔、しないで(^^ゞ

「遅い時間でもいいですか?」

 そうそう、そう来てよ(^^♪

「用事なの?」
「広瀬君がドイツ語教えてほしいって。」

 なんだとーーっ!!
 広瀬だとーーーっ!!!
 ま、冷静に(>_<) ここは大人として。

「ああ、なるほど。」
「彼も連れてきましょうか?」

 いりません(-_-)

「いや、ドイツ語知らない彼を誘っても、お互いメリットは少ないと思うよ。」
「じゃあ、後ほど。」

 待ってます!!!






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ワコの好きなとこ by 甲斐
7/14(月)


 もうすっかり夕方なのに。
 ワコ、遅いな。


「センセ〜、すっかり遅くなっちゃって。」
「おお、ご苦労さん。今までドイツ語?」
「広瀬君に英語付き合ってもらったから、あんまり無碍にできなくて。」


 しっかりと義理を守る。友情もおろそかにしない。俺との約束も守る。
 生きるの、窮屈じゃないのかな・・・


「ねえ、この歌はどうする〜? ドイツ語? 日本語?」


 悩んでいても仕方ないので、一番問題だと思われる、例の襲われる歌を提示した。


「この歌、なくしちゃいましょうよ。」
「え・・・(^^ゞ」


 なくす・・・んですか?
 大胆だね・・・


「いいけど、だとしたらセリフで、
『おやめください』
『いいじゃないか』
『どうかお慈悲を』
『固い事言うなよ』
なんてやるの?」



 (-_-) 



 いや、だから、そういう冷めた目はやめて(^^ゞ



「モノスタトスとパミーナのくだりを全部やめましょうよ。」
「なるほど・・・、俺やマヒロには絶対に考え付かないわ。
モノスタトスを全部外す、ということ?」




「さあ・・・ そこまでしたら、劇の魅力の一部を削ってしまいますね。」



 モノスタトスを全部なくしてしまえば、イヤなシーンはごっそりなくなるのに、自分の都合だけでそういうことはしない。なんだかんだ言っても自分のためだけの行動はしない。そういう思慮深いところが好きだ。






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ただ飯、ちゃんとゲットです♪ by 矢部
7/14(月) ワコが帰った後です。


「あれ、彼女、来たの? もう帰ったの?」

「あ、もう帰した。」

「・・・・・・」

「どうかした?」

「彼女ってだけで、誰のことかわかるんだ・・・」

「ひっかけたの?」

「いいえ、とんでもございません。いいんじゃないの? お前さんが人間に興味を示すってこと自体は。」

「人を宇宙人みたいに言うなよ。」


 鎌田と仲良くなってから、俺の知っている『人類』の範疇に入ってくれた甲斐君。
 鎌田様々です・・・


「矢部先輩は今日はデートなんですか?」

「こういう時だけ先輩扱い?」

「デートなんだからいいじゃん。お土産話、待ってるよ〜ん」

「なになに、ノロケが聞きたいって?」

「ううん、別れ話。」

 ったく・・・本当に性格が悪い(-_-)

「お前も誘えば?」

「相手、いないもん。」

「まあ、難しいよな・・・」 相手が鎌田じゃあねぇ・・・





「待った?」
「いいえ。忙しいんじゃなかったの?」
「いいのいいの。」
 矢部先生の彼女、佳苗ちゃん。

「よかったの? こんな高そうな店。」
「うん、タダだもん。」
「タダ?」
「うん、口止め料、もらったの。」

 ん(^。^)y-.。o○???




 『助けてくれた』でただ飯ゲットした矢部先生、ちゃっかりデートです♪

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