『魔笛』の土曜日。
練習に行かなくってもストリップさせられるとは思わないが、なんらかのうっとうしーー、言いがかりを付けられるのは目に見えている。広瀬が迎えに来たから行くことにした。
『アニー』組はダンスもあるから学校でのレッスンに変わったそうだ。曜日も違うらしい。今日はワコと広瀬だけ?寂しいなあ。
「ワーコ。」
千歳と青木陽子がやってきた。
「え?」
ゲゲゲ、2人の後ろにブルドッグもいるっ!!!
「こんにちは、鎌田ワコちゃん。工藤美咲よ。隣の7組。よろしくね。」
「実は『魔笛』もなんだ。」
千歳とブルドッグはとても嬉しそうだ。青木陽子さんはあまりやりたくないみたい?
練習に入る前に暫定の台本が渡された。
当然のようにワコはパミーナ姫になっていた。
(-_-;)(>_<)(-_-;)
ちなみに広瀬がタミーノ王子。
広瀬が物陰でヨッシャと呟いた。
そんなに喜んでくれるのなら、悪くないか。
いやいや、悪い!!
さーーて、どうやって断るか・・・<(`^´)>
台本を読んでみて驚いたのなんのって・・・。
「ワコも台本に参加してたの?」
「・・・(>_<)・・・」 やっぱり・・・ワコの訳したところは『鎌田和子訳』ってなってた・・・
って、
「須田君も?」 いつ来た・・・?
「驚いた? 実は俺も歌えます。」
「おおおーーーっ!」パチパチパチパチ!!
って、いやいや、
せんせいっ!! 後ほどお話が・・・
うぅぅぅぅ、ケーキだけじゃ済まさないよっ!!!
ってセンセ、今いないみたいだし・・・
ってセンセ、モノスタトスだ。
え・・・センセがモノスタトス???
どうして???
奴隷の1人って言っていたはず・・・
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練習に行かなくってもストリップさせられるとは思わないが、なんらかのうっとうしーー、言いがかりを付けられるのは目に見えている。広瀬が迎えに来たから行くことにした。
『アニー』組はダンスもあるから学校でのレッスンに変わったそうだ。曜日も違うらしい。今日はワコと広瀬だけ?寂しいなあ。
「ワーコ。」
千歳と青木陽子がやってきた。
「え?」
ゲゲゲ、2人の後ろにブルドッグもいるっ!!!
「こんにちは、鎌田ワコちゃん。工藤美咲よ。隣の7組。よろしくね。」
「実は『魔笛』もなんだ。」
千歳とブルドッグはとても嬉しそうだ。青木陽子さんはあまりやりたくないみたい?
練習に入る前に暫定の台本が渡された。
当然のようにワコはパミーナ姫になっていた。
(-_-;)(>_<)(-_-;)
ちなみに広瀬がタミーノ王子。
広瀬が物陰でヨッシャと呟いた。
そんなに喜んでくれるのなら、悪くないか。
いやいや、悪い!!
さーーて、どうやって断るか・・・<(`^´)>
台本を読んでみて驚いたのなんのって・・・。
「ワコも台本に参加してたの?」
「・・・(>_<)・・・」 やっぱり・・・ワコの訳したところは『鎌田和子訳』ってなってた・・・
って、
「須田君も?」 いつ来た・・・?
「驚いた? 実は俺も歌えます。」
「おおおーーーっ!」パチパチパチパチ!!
って、いやいや、
せんせいっ!! 後ほどお話が・・・
うぅぅぅぅ、ケーキだけじゃ済まさないよっ!!!
ってセンセ、今いないみたいだし・・・
ってセンセ、モノスタトスだ。
え・・・センセがモノスタトス???
どうして???
奴隷の1人って言っていたはず・・・
「うわっ・・・、ワコちゃん、すごい・・・これ、甲斐先生とやるんだ・・・」
「すごいねえ・・・」
「教師と生徒ってやばくない?」
うんうん、そうだよね、うん。
「これは広瀬のせいだよ。」
「広瀬、ですか?」
「広瀬のワコちゃん好きが有名で、演劇部で頼んであったヤツが断ってきたの。たとえ役でもワコちゃんのことを襲ったりしたら、広瀬に殺されるってさ。」
「す・・・すみません・・・」
・・・(-_-;) 広瀬のアホ・・・
「広瀬、かわりにモノスタトス、やる?」
「え・・・」
「でもなあ、タミーノ王子はやっぱり歌えないとダメだろ。
出番も多いし。モノスタトスは演劇部のヤツに、歌はなくししてやるって条件で頼んであったんだよ。」
「なるほど・・・」
「歌える人を優先して配役に付けるとなると、どうしてもこの配役になっちゃって。甲斐先生、うまいだろ?なんとか頼み込んだんだよ。」
「なるほど・・・モノスタトスにはいい歌が一曲ありますもんねえ。」
「でも・・・先輩、この台本ってやばくないですか?」
やばいですよ。
モノスタトス(甲斐)「またお前か、漢字テストが悪いにもほどがある。
罰としてお前を襲ってやる。」
パミーナ(ワコ) 「やめてください、どうかお慈悲を。」
先生「だったらもっと勉強してこい。さあ、どうやって料理しようか。」
ワコ「バレたら懲戒免職です。」
先生「バレなきゃいいんだ。」
「悪ふざけしすぎたかなあ。」
「うん。」
「じゃ、これくらい、どうかなあ。」
モノスタトス「かわい子ちゃん、こっちへおいで。」(無理矢理腕をつかむ)
パミーナ「やめてください、どうかお慈悲を。」
先生 「こんなかわいい子に手を出すなって?ご冗談でしょ。」
ワコ 「ザラストロ様がお怒りになりますよ、どうか・・・」
先生 「愛し合っていまった後ならザラストロだって文句は言うまい?」
(キスを迫る)
「で、続く歌がこれなんだけれどね。」
『♪キスして抱きしめて』
モノスタトス 俺のかわい子ちゃん
パミーナ ひどすぎる仕打ち
先生 おいで、俺の胸
ワコ 死んでしまいたいこんなはずかしめ受けるなら、でもお母様が悲しむ
先生 鎖で縛るぞ、捕らわれの身さ
ワコ かなうのならばどうかこのまま死なせて
無理なんですよ、マヒロ先輩・・・
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「すごいねえ・・・」
「教師と生徒ってやばくない?」
うんうん、そうだよね、うん。
「これは広瀬のせいだよ。」
「広瀬、ですか?」
「広瀬のワコちゃん好きが有名で、演劇部で頼んであったヤツが断ってきたの。たとえ役でもワコちゃんのことを襲ったりしたら、広瀬に殺されるってさ。」
「す・・・すみません・・・」
・・・(-_-;) 広瀬のアホ・・・
「広瀬、かわりにモノスタトス、やる?」
「え・・・」
「でもなあ、タミーノ王子はやっぱり歌えないとダメだろ。
出番も多いし。モノスタトスは演劇部のヤツに、歌はなくししてやるって条件で頼んであったんだよ。」
「なるほど・・・」
「歌える人を優先して配役に付けるとなると、どうしてもこの配役になっちゃって。甲斐先生、うまいだろ?なんとか頼み込んだんだよ。」
「なるほど・・・モノスタトスにはいい歌が一曲ありますもんねえ。」
「でも・・・先輩、この台本ってやばくないですか?」
やばいですよ。
モノスタトス(甲斐)「またお前か、漢字テストが悪いにもほどがある。
罰としてお前を襲ってやる。」
パミーナ(ワコ) 「やめてください、どうかお慈悲を。」
先生「だったらもっと勉強してこい。さあ、どうやって料理しようか。」
ワコ「バレたら懲戒免職です。」
先生「バレなきゃいいんだ。」
「悪ふざけしすぎたかなあ。」
「うん。」
「じゃ、これくらい、どうかなあ。」
モノスタトス「かわい子ちゃん、こっちへおいで。」(無理矢理腕をつかむ)
パミーナ「やめてください、どうかお慈悲を。」
先生 「こんなかわいい子に手を出すなって?ご冗談でしょ。」
ワコ 「ザラストロ様がお怒りになりますよ、どうか・・・」
先生 「愛し合っていまった後ならザラストロだって文句は言うまい?」
(キスを迫る)
「で、続く歌がこれなんだけれどね。」
『♪キスして抱きしめて』
モノスタトス 俺のかわい子ちゃん
パミーナ ひどすぎる仕打ち
先生 おいで、俺の胸
ワコ 死んでしまいたいこんなはずかしめ受けるなら、でもお母様が悲しむ
先生 鎖で縛るぞ、捕らわれの身さ
ワコ かなうのならばどうかこのまま死なせて
無理なんですよ、マヒロ先輩・・・
「マヒロ、どうしてもパミーナとのやり取りをさせてから歌にもっていきたいわけ?」
おおおーーーとみんなでどよめいた。
どっか湧いて出た?
須田といい、センセといい、「こんにちは」くらい言おうよ(-_-;)
「先生、私、パミーナなんて出来ません!」
ここぞとばかりに叫んだ。
「そりゃ、こんな台本見せられたら、鎌田でなくても、みんなイヤがるさ。」
ほーーー(^^♪、やっと分かってくれた。
「やーーーっと鎌田が、
エッチなことナシならやるって、
言ってくれたばかりだったのに。なあ、鎌田。」
「・・・は・・・(-_-;)・・・い・・・(^^ゞ?」
あたし、やるって言いましたっけ(^▽^;)???
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おおおーーーとみんなでどよめいた。
どっか湧いて出た?
須田といい、センセといい、「こんにちは」くらい言おうよ(-_-;)
「先生、私、パミーナなんて出来ません!」
ここぞとばかりに叫んだ。
「そりゃ、こんな台本見せられたら、鎌田でなくても、みんなイヤがるさ。」
ほーーー(^^♪、やっと分かってくれた。
「やーーーっと鎌田が、
エッチなことナシならやるって、
言ってくれたばかりだったのに。なあ、鎌田。」
「・・・は・・・(-_-;)・・・い・・・(^^ゞ?」
あたし、やるって言いましたっけ(^▽^;)???
「マヒロ、ここは会話のやり取りはナシで、歌はドイツ語って決めたでしょ? せっかく俺がパミーナ姫を説得したのに、台無しにしないでよ。」
「でも襲われようといていることを伝えないと。後で歌うモノスタトスの歌詞が生きませんよ?」
「大丈夫だよ、パミーナにモノスタトスを怖がらせておけばいいのさ。鎌田の演技を見くびる必要はないさ。3年続けて主役だよ?」
「い、いや・・・センセ???」
「鎌田はいつも自分のことを卑下するけれど、優子先生が鎌田の舞台を絶賛しているのは知っているだろ?」
「それは知ってます。でも生徒が先生に襲われるなんて、話題としては一番ですよ。先生とワコちゃんが色々とトラブっているのは、かなり子が知っています。使わない手はないです。」
「マヒロ、それはインモラルだよ。そんなことしたら、鎌田は絶対にやってくれないし、ここにいる子、みんなイヤがるよ。」
「うーーーん。」と頭を抱え込む先輩。
「センセ・・・」 そういう問題じゃなく・・・
「待って、もう一息だから。マヒロを説得しないと。商業演劇じゃないからさ。高校の学校祭なんだからさ。」
「いや、でも、襲う襲わないって話、実はオペラというものが、とても人間臭いテーマを扱ったものである、ということをみんなにも分かってもらういいチャンスです。やっぱりそういう要素も取り入れましょうよ。」
形勢一気に逆転。
「いや、でも、マヒロ、」
「分かりました、折り合いをつけましょう。歌の前のやり取りは一切ナシ。その代わり日本語でお願いします。いきなり歌では、多分観客は理解できないでしょうから、ナレーションを入れるか、解説をつけるかします。これでどうですか、先生?」
「・・・やるのは鎌田だから、俺は決められないし・・・。」
「どうかな、ワコちゃん・・・」
「先輩、わ」
「ジュースを買いに行きましょう!」
( ̄ー ̄; ←マヒロ先輩ザラストロ
( ̄ー ̄; ←甲斐先生モノスタトス
( ̄ー ̄; ←須田パパゲーノ
( ̄ー ̄; ←さくら先輩夜の女王
( ̄ー ̄; ←千歳パパゲーナと侍女A
( ̄ー ̄; ←ブルドッグこと工藤美咲侍女B
( ̄ー ̄; ←青木陽子・さくら先輩の妹侍女C
あまりの広瀬の大声に、全員硬直。
「ね、煮詰まっちゃいますから、ジュースでも飲みましょう。俺とワコで買ってきますから。」
「ワコちゃん、ほら、僕たち下っ端だし、ジュース、買ってこようよ。先に行っててよ。」 広瀬はワコに部屋から出るように促す。
それもいいかも。
わけが分からなくなってしまう前に部屋を出よう。
ワコが出た部屋の中で、どんなやりとりがなされたのかなんて、知らない。
ワコは1人で中庭に来た。
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「でも襲われようといていることを伝えないと。後で歌うモノスタトスの歌詞が生きませんよ?」
「大丈夫だよ、パミーナにモノスタトスを怖がらせておけばいいのさ。鎌田の演技を見くびる必要はないさ。3年続けて主役だよ?」
「い、いや・・・センセ???」
「鎌田はいつも自分のことを卑下するけれど、優子先生が鎌田の舞台を絶賛しているのは知っているだろ?」
「それは知ってます。でも生徒が先生に襲われるなんて、話題としては一番ですよ。先生とワコちゃんが色々とトラブっているのは、かなり子が知っています。使わない手はないです。」
「マヒロ、それはインモラルだよ。そんなことしたら、鎌田は絶対にやってくれないし、ここにいる子、みんなイヤがるよ。」
「うーーーん。」と頭を抱え込む先輩。
「センセ・・・」 そういう問題じゃなく・・・
「待って、もう一息だから。マヒロを説得しないと。商業演劇じゃないからさ。高校の学校祭なんだからさ。」
「いや、でも、襲う襲わないって話、実はオペラというものが、とても人間臭いテーマを扱ったものである、ということをみんなにも分かってもらういいチャンスです。やっぱりそういう要素も取り入れましょうよ。」
形勢一気に逆転。
「いや、でも、マヒロ、」
「分かりました、折り合いをつけましょう。歌の前のやり取りは一切ナシ。その代わり日本語でお願いします。いきなり歌では、多分観客は理解できないでしょうから、ナレーションを入れるか、解説をつけるかします。これでどうですか、先生?」
「・・・やるのは鎌田だから、俺は決められないし・・・。」
「どうかな、ワコちゃん・・・」
「先輩、わ」
「ジュースを買いに行きましょう!」
( ̄ー ̄; ←マヒロ先輩ザラストロ
( ̄ー ̄; ←甲斐先生モノスタトス
( ̄ー ̄; ←須田パパゲーノ
( ̄ー ̄; ←さくら先輩夜の女王
( ̄ー ̄; ←千歳パパゲーナと侍女A
( ̄ー ̄; ←ブルドッグこと工藤美咲侍女B
( ̄ー ̄; ←青木陽子・さくら先輩の妹侍女C
あまりの広瀬の大声に、全員硬直。
「ね、煮詰まっちゃいますから、ジュースでも飲みましょう。俺とワコで買ってきますから。」
「ワコちゃん、ほら、僕たち下っ端だし、ジュース、買ってこようよ。先に行っててよ。」 広瀬はワコに部屋から出るように促す。
それもいいかも。
わけが分からなくなってしまう前に部屋を出よう。
ワコが出た部屋の中で、どんなやりとりがなされたのかなんて、知らない。
ワコは1人で中庭に来た。
中庭。
この間もここでジュース飲んだっけ。
そいえば100円、広瀬に返してなかった。
このまま忘れたままにしてもいいかな?
広瀬は「俺、みんなにジュース置いてくるから。」と忙しそうに走り回っている。
あなたは優しい人なの?
それともイヤな人なの?
小さいときから知っている、学院で同じクラスだったあなたは、発表会の前はいつも泣いていた。それが、出来ない悔しさの涙だとは分かっていたけれど、泣くくらいなら毎日練習しろよと思っていた。
中学で会ったあなたは、全くイヤなヤツで、実はしばらくは二重人格なんじゃないかと思っていた。
高校に入ってからのあなたは、普通の人だね。
「お待たせ。」
広瀬がどっかりと腰掛けた。
「あーあ、疲れちゃったや。何?」
「ジュース代。」
「なんで200円なの?」
「この間の、琴音たちとの時の。」
「じゃ、100円もらうよ。今日のはシェルの奢りだよ。」
センセの?
何人分? いくらなんでも・・・ 後でセンセに返そう。
「あーあ。謝ることしかできないよ。僕のせいだから。」
微妙に一瞬震えた自分がいた。
じめっとした暑さが似ている。
「台本、まだみんなで話し合ってた。ワコちゃんは今、自分に出来るのかどうか、悩んでいるところだ、と話してきた。パミーナ、やってくれないかな。」
「・・・・・・」
「あんなストーリーだったんだね。少しでも予習して、先回りして、先に君を説得するんだった。」
あんたも説得したいの?
「せっかく君がお姫様だと思って喜んでいたのに、自分で共演できるチャンスをつぶしてしまっのかな。」
ワコには「断る」という選択肢はないの?
「ダメかな、甲斐先生には無茶な演技をしないように頼んでみるから。」
「そしたら理由を聞かれるよ?」
そうだよ、理由を聞かれるよ。
そしたら先生はワコをどんな目で見るのだろう。
知られるくらいなら、怒られてもなんでも魔笛を外してもらう!
「優子先生に掛け合ってくる。やっぱり『魔笛』から外してもらう。」
「ワコ、待ってよっ!」
立ち止まった。
「も少し、考えようよ。」
「何を? 何を考えるの? ワコにはこんな役、できないよ。」
「やる前から諦めないでよ。やってダメなら考えようよ。」
「そんなことしたら、みんなに迷惑がかかるし、何よりも、私がこんな役出来ないこと、あなたが一番知っているでしょ?」
「ワコッ!! 謝れって言うんなら、何度でも謝るからっ!!
お願いだから、」
「『アン』も、やるのよ?
あなたの言うこと、聞いたじゃない。
今度は私の言うことを聞いてくれてもいいんじゃないの?
ワコには、断る権利もないの?」
「ワコ、落ち着こうよ。」
落ち着く???
どうしてあなたの口からそんな言葉が出るの?
あなたにとってはすでに過去になったということ?
過去の1ページにしてしまったということ???
なんだか無性に哀しくなって、
いきなり涙がはらはらっと・・・
「ワコ・・・」
広瀬が近づいてきて、ハンカチを差し出してくれる。
その優しさが・・・
「ひゅ〜〜〜、もうラブシーンの練習?」
バッシーーッン!!
思っきり広瀬を引っ叩いた。
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この間もここでジュース飲んだっけ。
そいえば100円、広瀬に返してなかった。
このまま忘れたままにしてもいいかな?
広瀬は「俺、みんなにジュース置いてくるから。」と忙しそうに走り回っている。
あなたは優しい人なの?
それともイヤな人なの?
小さいときから知っている、学院で同じクラスだったあなたは、発表会の前はいつも泣いていた。それが、出来ない悔しさの涙だとは分かっていたけれど、泣くくらいなら毎日練習しろよと思っていた。
中学で会ったあなたは、全くイヤなヤツで、実はしばらくは二重人格なんじゃないかと思っていた。
高校に入ってからのあなたは、普通の人だね。
「お待たせ。」
広瀬がどっかりと腰掛けた。
「あーあ、疲れちゃったや。何?」
「ジュース代。」
「なんで200円なの?」
「この間の、琴音たちとの時の。」
「じゃ、100円もらうよ。今日のはシェルの奢りだよ。」
センセの?
何人分? いくらなんでも・・・ 後でセンセに返そう。
「あーあ。謝ることしかできないよ。僕のせいだから。」
微妙に一瞬震えた自分がいた。
じめっとした暑さが似ている。
「台本、まだみんなで話し合ってた。ワコちゃんは今、自分に出来るのかどうか、悩んでいるところだ、と話してきた。パミーナ、やってくれないかな。」
「・・・・・・」
「あんなストーリーだったんだね。少しでも予習して、先回りして、先に君を説得するんだった。」
あんたも説得したいの?
「せっかく君がお姫様だと思って喜んでいたのに、自分で共演できるチャンスをつぶしてしまっのかな。」
ワコには「断る」という選択肢はないの?
「ダメかな、甲斐先生には無茶な演技をしないように頼んでみるから。」
「そしたら理由を聞かれるよ?」
そうだよ、理由を聞かれるよ。
そしたら先生はワコをどんな目で見るのだろう。
知られるくらいなら、怒られてもなんでも魔笛を外してもらう!
「優子先生に掛け合ってくる。やっぱり『魔笛』から外してもらう。」
「ワコ、待ってよっ!」
立ち止まった。
「も少し、考えようよ。」
「何を? 何を考えるの? ワコにはこんな役、できないよ。」
「やる前から諦めないでよ。やってダメなら考えようよ。」
「そんなことしたら、みんなに迷惑がかかるし、何よりも、私がこんな役出来ないこと、あなたが一番知っているでしょ?」
「ワコッ!! 謝れって言うんなら、何度でも謝るからっ!!
お願いだから、」
「『アン』も、やるのよ?
あなたの言うこと、聞いたじゃない。
今度は私の言うことを聞いてくれてもいいんじゃないの?
ワコには、断る権利もないの?」
「ワコ、落ち着こうよ。」
落ち着く???
どうしてあなたの口からそんな言葉が出るの?
あなたにとってはすでに過去になったということ?
過去の1ページにしてしまったということ???
なんだか無性に哀しくなって、
いきなり涙がはらはらっと・・・
「ワコ・・・」
広瀬が近づいてきて、ハンカチを差し出してくれる。
その優しさが・・・
「ひゅ〜〜〜、もうラブシーンの練習?」
バッシーーッン!!
思っきり広瀬を引っ叩いた。
逃げましょお、ったら、逃げましょお・・・
叩いちゃったよ ほっぺたを・・・
びっくりしたよ 何にって?
自分の行動に決まってる・・・
走って・・・
荷物なんか置いてっていいよね。
今度持って帰ればいいよね。
だんだんと速度が落ちて・・・
トコトコトコと・・・
手のひらが・・・
いたいです・・・
☆\(◎o◎)/!!☆#"
な、なんすか???
なんかすごい衝撃が加わった???
気がつけばあいつに抱きかかえられてたわけで・・・
フゲッとか何とか音は出たと思うけど・・・
こんなことをするヤツは1人しかいないわけで・・・
?(@へ@;)?/
「よお、パミーナ姫、どちらへ? ・・・・・・・・・大丈夫???」
センセがワコの涙に気づいたみたい? んなことより・・・
「(◎へ◎)大丈夫じゃないよ・・・何、したの? 足、出した???」
「い、いいや、そんなことしてないよ(^^ゞ?」
新手のセクハラかよ・・・
「どこ行くの?」
「(@_@;) 帰るんだよぉ (@_@;)」 まだなんだかフラフラする・・・ えっこらせ・・・ センセから離れないと・・・ 自分で立たないと・・・
「なんで?」
「なんで・・・? なんで・・・」だっけ・・・、あれ?
「つっかまーえたっ(^^♪!!!」
ゲッ・・・
つかまった・・・
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叩いちゃったよ ほっぺたを・・・
びっくりしたよ 何にって?
自分の行動に決まってる・・・
走って・・・
荷物なんか置いてっていいよね。
今度持って帰ればいいよね。
だんだんと速度が落ちて・・・
トコトコトコと・・・
手のひらが・・・
いたいです・・・
☆\(◎o◎)/!!☆#"
な、なんすか???
なんかすごい衝撃が加わった???
気がつけばあいつに抱きかかえられてたわけで・・・
フゲッとか何とか音は出たと思うけど・・・
こんなことをするヤツは1人しかいないわけで・・・
?(@へ@;)?/
「よお、パミーナ姫、どちらへ? ・・・・・・・・・大丈夫???」
センセがワコの涙に気づいたみたい? んなことより・・・
「(◎へ◎)大丈夫じゃないよ・・・何、したの? 足、出した???」
「い、いいや、そんなことしてないよ(^^ゞ?」
新手のセクハラかよ・・・
「どこ行くの?」
「(@_@;) 帰るんだよぉ (@_@;)」 まだなんだかフラフラする・・・ えっこらせ・・・ センセから離れないと・・・ 自分で立たないと・・・
「なんで?」
「なんで・・・? なんで・・・」だっけ・・・、あれ?
「つっかまーえたっ(^^♪!!!」
ゲッ・・・
つかまった・・・
レッスン室まで強引に、やっぱり首を持たれ連れていく。
「にゃ〜〜〜(-_-;)」
「なんなら肩抱こうか?」
「んニャッ(>_<)!」
「じゃ、首だよ。」
「にゃ〜〜〜(-_-;)」
でレッスン室の中。
「放したら逃げる?」
「ニャニャニャ」
「ほんと?」
「ニャー」 ニャッシュッ!!!
と手を放してくれた瞬間に、また捕まった。
「あのね、読まれてるから。」
(>_<)
「パミーナ姫はご機嫌斜めだから、ちょっと見ててもらおうね。」
「なんか、先生とワコちゃんって、『トムとジェリー』みたいですよね。」
「ああ、ネコとネズミのマンガ?」
「そう。先生がトムでワコちゃんがジェリー。」
「でもあのマンガって、たいていの場合ジェリーが勝つんじゃなかったっけ?」
あははははは
須田は楽しげに笑っている。
広瀬は笑おうとしているようだ。
あの後2人はどういう会話をしたのだろう・・・
足首に紐を結ばれて、グランドピアノの足に繋がれたっ!!
ブー(○`ε´○)!!
みんなが練習している間、膝を抱えて床に座っていたら、先生がクッションを持ってきてくれた。
「お尻、冷えるよ。痔持ちのお姫様って嫌だから。」
反抗したい気分だけれど、そんな気も起きない。
「あ、ごめん、もう痔だった?」
思っきりクッションを先生に向かって投げ付けた。
当然のごとく先生はクッションを避けたから、何も知らずに気持ちよく歌っていた須田に命中した。
あはははは・・・
悪い、須田(^_^;)
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「にゃ〜〜〜(-_-;)」
「なんなら肩抱こうか?」
「んニャッ(>_<)!」
「じゃ、首だよ。」
「にゃ〜〜〜(-_-;)」
でレッスン室の中。
「放したら逃げる?」
「ニャニャニャ」
「ほんと?」
「ニャー」 ニャッシュッ!!!
と手を放してくれた瞬間に、また捕まった。
「あのね、読まれてるから。」
(>_<)
「パミーナ姫はご機嫌斜めだから、ちょっと見ててもらおうね。」
「なんか、先生とワコちゃんって、『トムとジェリー』みたいですよね。」
「ああ、ネコとネズミのマンガ?」
「そう。先生がトムでワコちゃんがジェリー。」
「でもあのマンガって、たいていの場合ジェリーが勝つんじゃなかったっけ?」
あははははは
須田は楽しげに笑っている。
広瀬は笑おうとしているようだ。
あの後2人はどういう会話をしたのだろう・・・
足首に紐を結ばれて、グランドピアノの足に繋がれたっ!!
ブー(○`ε´○)!!
みんなが練習している間、膝を抱えて床に座っていたら、先生がクッションを持ってきてくれた。
「お尻、冷えるよ。痔持ちのお姫様って嫌だから。」
反抗したい気分だけれど、そんな気も起きない。
「あ、ごめん、もう痔だった?」
思っきりクッションを先生に向かって投げ付けた。
当然のごとく先生はクッションを避けたから、何も知らずに気持ちよく歌っていた須田に命中した。
あはははは・・・
悪い、須田(^_^;)
ワコのことなんかそっちのけで練習は進んだ。
さくら先輩の指導で、5人で歌う歌の練習をしている。須田と広瀬と千歳とブルドッグと青木陽子。一年生5人ですでにいい感じだ。
『フムフムフム』
最初はタミーノ広瀬と須田パパゲーノの掛け合い。
パパゲーノは嘘をついたお仕置き!として、3人の侍女たちに口を利けなくされてしまう。それをタミーノが「かわいそうだけれど、どうしようもない」と同情する。パパゲーノはなんとかしてくれ!!とタミーノに訴える。
そこへ3人の侍女たちが登場。
お仕置きを解いて、自分たちの主人であるところの、夜の女王の娘、パミーナを救いに行ってくれ、と頼む、そんな歌。
綺麗なハーモニー(*^_^*)
センセとマヒロ先輩はまだ台本の話をしているらしい。
ま、ワコには関係ないや。
それにしても・・・
この結ばれ方はあの時と全く一緒だ。
あの時と違うのは足首の結ばれ方。
あの日、足首にしっかりと結ばれていた縄は、今日はいくらでも足を抜けるほど緩い。しかも細い紐だから、引きちぎれば逃げられる。逃げようと思えば逃げられる。ただ怖くて逃げられなかったあの日。あの日も西成達はゲームに夢中でワコには逃げる時間はいくらでもあったのだ。
捕まっていたのは、きっと心。
今は?
あの日、逃げられなかったけれど、
今日は、逃げよう(*^_^*)!!!
みんなは練習に夢中。
先生だけが使う、準備室に通じるドア。こっちはグランドピアノからとっても近い。
よっしゃ(*^_^*)
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さくら先輩の指導で、5人で歌う歌の練習をしている。須田と広瀬と千歳とブルドッグと青木陽子。一年生5人ですでにいい感じだ。
『フムフムフム』
最初はタミーノ広瀬と須田パパゲーノの掛け合い。
パパゲーノは嘘をついたお仕置き!として、3人の侍女たちに口を利けなくされてしまう。それをタミーノが「かわいそうだけれど、どうしようもない」と同情する。パパゲーノはなんとかしてくれ!!とタミーノに訴える。
そこへ3人の侍女たちが登場。
お仕置きを解いて、自分たちの主人であるところの、夜の女王の娘、パミーナを救いに行ってくれ、と頼む、そんな歌。
綺麗なハーモニー(*^_^*)
センセとマヒロ先輩はまだ台本の話をしているらしい。
ま、ワコには関係ないや。
それにしても・・・
この結ばれ方はあの時と全く一緒だ。
あの時と違うのは足首の結ばれ方。
あの日、足首にしっかりと結ばれていた縄は、今日はいくらでも足を抜けるほど緩い。しかも細い紐だから、引きちぎれば逃げられる。逃げようと思えば逃げられる。ただ怖くて逃げられなかったあの日。あの日も西成達はゲームに夢中でワコには逃げる時間はいくらでもあったのだ。
捕まっていたのは、きっと心。
今は?
あの日、逃げられなかったけれど、
今日は、逃げよう(*^_^*)!!!
みんなは練習に夢中。
先生だけが使う、準備室に通じるドア。こっちはグランドピアノからとっても近い。
よっしゃ(*^_^*)
ゆっくりゆっくり、誰も気付いていない。
ドアも開いている。
四つん這いにになってドアを潜り抜けて、ふぅ、と立ち上がった。成功(^^♪
「ワコちゃん、トイレ?」
(゜-゜) 優子先生・・・
「どうせ逃げるだろうから見張っておいてって言われていたのよ。」
見透かされている(>_<)
「パミーナ、イヤなんだって? どうして?」
パミーナがイヤな理由はしっかりあるが、その前に、普通、舞台、イヤだろ・・・
「何がイヤなの? パミーナだけを嫌がる理由って、襲われるシーンのこと? それくらいしか想像がつかないんだけれど。あ、こんなことは甲斐君には言ってないけど。」
「パミーナとかって前に、舞台、イヤです。」
「去年のこと? 少しだけ聞いたけれど、いじめに合ったって本当なの?」 ため息交じりの優子先生。
今さら隠しても仕方ない。
「はい。」
いじめられたことをすんなり認めたから、優子先生が固まっちゃった。
「去年、ピアノの音色が暗かったのは、そのせいね。」
うん、と黙って頷いた。
「でも今は、」 もう昔のことだと言いたいの?
「そんな簡単じゃないです、
甲斐先生も優子先生も、
勝手なことばっかり言わないでください。
学校でアンもやるんです。
それも無理矢理です。
もう目立ちたくないんです。
またいじめられる・・・
もううんざりなんです・・・」
「・・・ワコ・・・」
優子先生がぐわっと抱いてくれた。
頭、撫でてくれた。
「去年、なんとなく気付いていたんだけれど、ごめんね、何もしてあげなくて。」
涙目・・・本日二度目の涙。
優子先生がワコのほっぺを包み込んだ。
「そういうことがあったことを承知で頼む。パミーナ、やってあげて。」
優子せんせい・・・
断りづらいけれど・・・
「イヤです・・・」
優子先生は考えあぐねているようだ。
「分かった。分かったよ。うん、分かった。」
ごめん、優子せんせい・・・
「ワコが私に逆らうのは初めてだもんね。分かった、ワコの気持ちはよく分かった。分かったけど、甲斐君の説得は、自分でして。正直に話せば、分かってくれるんじゃないかな。」
甲斐先生はもう知ってるんだよ、いじめられたことは・・・
「パミーナ以外ならいいの? だったら練習、一緒にいたほうがいいよ。」
優子先生はワコの涙を拭くと、優しくホールへ押し出した。
「甲斐君だって鬼じゃないって。」
そうかなあ・・・ 鬼にしか見えないよ・・・
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ドアも開いている。
四つん這いにになってドアを潜り抜けて、ふぅ、と立ち上がった。成功(^^♪
「ワコちゃん、トイレ?」
(゜-゜) 優子先生・・・
「どうせ逃げるだろうから見張っておいてって言われていたのよ。」
見透かされている(>_<)
「パミーナ、イヤなんだって? どうして?」
パミーナがイヤな理由はしっかりあるが、その前に、普通、舞台、イヤだろ・・・
「何がイヤなの? パミーナだけを嫌がる理由って、襲われるシーンのこと? それくらいしか想像がつかないんだけれど。あ、こんなことは甲斐君には言ってないけど。」
「パミーナとかって前に、舞台、イヤです。」
「去年のこと? 少しだけ聞いたけれど、いじめに合ったって本当なの?」 ため息交じりの優子先生。
今さら隠しても仕方ない。
「はい。」
いじめられたことをすんなり認めたから、優子先生が固まっちゃった。
「去年、ピアノの音色が暗かったのは、そのせいね。」
うん、と黙って頷いた。
「でも今は、」 もう昔のことだと言いたいの?
「そんな簡単じゃないです、
甲斐先生も優子先生も、
勝手なことばっかり言わないでください。
学校でアンもやるんです。
それも無理矢理です。
もう目立ちたくないんです。
またいじめられる・・・
もううんざりなんです・・・」
「・・・ワコ・・・」
優子先生がぐわっと抱いてくれた。
頭、撫でてくれた。
「去年、なんとなく気付いていたんだけれど、ごめんね、何もしてあげなくて。」
涙目・・・本日二度目の涙。
優子先生がワコのほっぺを包み込んだ。
「そういうことがあったことを承知で頼む。パミーナ、やってあげて。」
優子せんせい・・・
断りづらいけれど・・・
「イヤです・・・」
優子先生は考えあぐねているようだ。
「分かった。分かったよ。うん、分かった。」
ごめん、優子せんせい・・・
「ワコが私に逆らうのは初めてだもんね。分かった、ワコの気持ちはよく分かった。分かったけど、甲斐君の説得は、自分でして。正直に話せば、分かってくれるんじゃないかな。」
甲斐先生はもう知ってるんだよ、いじめられたことは・・・
「パミーナ以外ならいいの? だったら練習、一緒にいたほうがいいよ。」
優子先生はワコの涙を拭くと、優しくホールへ押し出した。
「甲斐君だって鬼じゃないって。」
そうかなあ・・・ 鬼にしか見えないよ・・・
みんなの練習は終了。ただの雑談時間に突入した。
「ねえ、ワコちゃん、襲われるシーンがイヤって本当? 先生は襲うわけじゃないって。襲いたいっていう歌を歌うだけで、」
パミーナにこだわるとこれだ。
『魔笛』をイヤだ、と言ったほうがよかったかなあ・・・
「甲斐先生、お話しがあります。」
「えーーー、俺に告白?」
先生は嬉しそうにニタニタっとした。
「とても大事な。」
鬼じゃない、と言われた甲斐先生、今回、ワコはまじめですっ!!
「分かった、聞くよ。」まじめな声になってくれた。
広瀬の顔から血の気が引いて、
千歳とブルドッグがニタッとした気がした。
空気が凍ったのは確かだ。
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「ねえ、ワコちゃん、襲われるシーンがイヤって本当? 先生は襲うわけじゃないって。襲いたいっていう歌を歌うだけで、」
パミーナにこだわるとこれだ。
『魔笛』をイヤだ、と言ったほうがよかったかなあ・・・
「甲斐先生、お話しがあります。」
「えーーー、俺に告白?」
先生は嬉しそうにニタニタっとした。
「とても大事な。」
鬼じゃない、と言われた甲斐先生、今回、ワコはまじめですっ!!
「分かった、聞くよ。」まじめな声になってくれた。
広瀬の顔から血の気が引いて、
千歳とブルドッグがニタッとした気がした。
空気が凍ったのは確かだ。
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