学校へ行くふりをして出て、ママがパートに行った後に家に帰って座り込んだ。
『乙女の祈り』
登録してある番号からの電話。
誰だろ。
担任の携帯・・・
『もしもし? 鎌田? 気分悪いって聞いたけれど、大丈夫なの? 今、病院? また電話する。』
先生、優しすぎるよ。
ワコ、ズル休みだよ。
ズル休みって感づいたから電話したんだよね・・・
わざわざ欠席連絡の入っている生徒に、普通電話しない。
自分の携帯を見てみた。
担任から、もう三度も着信がある。
誰かから何か聞いたのかな。
リビングのソファで、テレビ付けて、
おもしろくなくてすぐ消して、
ジュース出して、
おいしくなくて・・・
膝を抱えてみたら
涙が出てきた。
高校に行ったら、もういじめられることなんてないと思ってた。
幸せになれると思ってた。
楽しいんだと思ってた。
友達とケーキ食べいく。アイス食べいく。誰が格好いいなんて噂して、
誰と誰が出来てる、なんて楽しんで、
彼ってのがきっと出来て、彼は部活でスポーツなんかやってて、試合の応援に行く。
勝ったら一緒に喜んで、負けたら慰めてあげて・・・
そんな日々が来ると思ってた。
またいじめられるなんて、
しかも先生にいじめられるなんて・・・
自殺でもしてやろうか、きちんと遺書書いて。「先生にいじめられました。」
そしたらニュースで取り上げられて、
先生はすっかり悪者で、教師辞めさせられて、就職できなくて、ヒゲボサボサで、ワコのパパとママに「人殺し」って責められて、センセも自殺するんだ・・・
って自殺するようなタマには見えない(ーー;)・・・
そうだ、ワコ、学校を辞めよう(*^_^*)
たかがセンセ一人にいじめられただけで???
友達はみんな優しいのに???
広瀬はワコと仲良くしようと必死なのに???
だいたいなんでワコが辞めなきゃならんのだっ!!!
辞めるんならあっちだっ!!!
泣いた。
声をあげて泣いた。
泣いて泣いて泣いて・・・
なんでワコばっかり・・・
甲斐センセ、優しいかもって思ったのに・・・
やっぱ4月に思ったみたく、性格悪いんだ・・・
泣き疲れて寝ていたみたい。電話の音で起きた。
また『乙女の祈り』
カイ・・・
甲斐先生?
なんで登録してあるの?
ママがした?
この間、確かにヤツの携帯から家へは電話されられたけれど・・・
『俺。ごめん、俺のせい、でしょ? もう変なこと言わないから、学校、来て。待ってる・・・。君がいないと・・・・・・』
ワコがいないと、なんですか?
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誰だろ。
担任の携帯・・・
『もしもし? 鎌田? 気分悪いって聞いたけれど、大丈夫なの? 今、病院? また電話する。』
先生、優しすぎるよ。
ワコ、ズル休みだよ。
ズル休みって感づいたから電話したんだよね・・・
わざわざ欠席連絡の入っている生徒に、普通電話しない。
自分の携帯を見てみた。
担任から、もう三度も着信がある。
誰かから何か聞いたのかな。
リビングのソファで、テレビ付けて、
おもしろくなくてすぐ消して、
ジュース出して、
おいしくなくて・・・
膝を抱えてみたら
涙が出てきた。
高校に行ったら、もういじめられることなんてないと思ってた。
幸せになれると思ってた。
楽しいんだと思ってた。
友達とケーキ食べいく。アイス食べいく。誰が格好いいなんて噂して、
誰と誰が出来てる、なんて楽しんで、
彼ってのがきっと出来て、彼は部活でスポーツなんかやってて、試合の応援に行く。
勝ったら一緒に喜んで、負けたら慰めてあげて・・・
そんな日々が来ると思ってた。
またいじめられるなんて、
しかも先生にいじめられるなんて・・・
自殺でもしてやろうか、きちんと遺書書いて。「先生にいじめられました。」
そしたらニュースで取り上げられて、
先生はすっかり悪者で、教師辞めさせられて、就職できなくて、ヒゲボサボサで、ワコのパパとママに「人殺し」って責められて、センセも自殺するんだ・・・
って自殺するようなタマには見えない(ーー;)・・・
そうだ、ワコ、学校を辞めよう(*^_^*)
たかがセンセ一人にいじめられただけで???
友達はみんな優しいのに???
広瀬はワコと仲良くしようと必死なのに???
だいたいなんでワコが辞めなきゃならんのだっ!!!
辞めるんならあっちだっ!!!
泣いた。
声をあげて泣いた。
泣いて泣いて泣いて・・・
なんでワコばっかり・・・
甲斐センセ、優しいかもって思ったのに・・・
やっぱ4月に思ったみたく、性格悪いんだ・・・
泣き疲れて寝ていたみたい。電話の音で起きた。
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甲斐先生?
なんで登録してあるの?
ママがした?
この間、確かにヤツの携帯から家へは電話されられたけれど・・・
『俺。ごめん、俺のせい、でしょ? もう変なこと言わないから、学校、来て。待ってる・・・。君がいないと・・・・・・』
ワコがいないと、なんですか?
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切れちゃった・・・
ワコがいないと、なんなのよぉ・・・
やつれた声だった。
いないと、何?
最後はため息だった?
どうしよう・・・
あーあーあー、
気にすることなんてないっ!!!
あんなのに付き合う必要ないっ!!!
でも・・・
優しかったこともあるセンセ・・・
ワコのこと思ってくれるセンセ・・・
頭撫でてくれたセンセ・・・
あかんあかんあかん・・・
今日は休むっ!!
明日から無視してやれっ!!
「フンッ!」ワコは根に持つタイプだっ!!
自分の部屋へ行った。
制服、脱ごう。
『君がいないと・・・』
ワコがいないと・・・何???
あんな電話するから・・・
ワコの椅子にセンセがいたような気がしたから・・・
お刺身の時、ワコのPC、切ってくれてたとき・・・
「おいで」って手を広げた気がしたから・・・
今から昼休み。
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ワコがいないと、なんなのよぉ・・・
やつれた声だった。
いないと、何?
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どうしよう・・・
あーあーあー、
気にすることなんてないっ!!!
あんなのに付き合う必要ないっ!!!
でも・・・
優しかったこともあるセンセ・・・
ワコのこと思ってくれるセンセ・・・
頭撫でてくれたセンセ・・・
あかんあかんあかん・・・
今日は休むっ!!
明日から無視してやれっ!!
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自分の部屋へ行った。
制服、脱ごう。
『君がいないと・・・』
ワコがいないと・・・何???
あんな電話するから・・・
ワコの椅子にセンセがいたような気がしたから・・・
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バンッ!
思いっきりドアを開けたから甲斐先生と矢部先生が驚いてワコを見た。
バシッ!
鞄を近くの机に叩き付けた。
甲斐先生のまん前に立って、睨み付けた。
でも睨んでいる場合じゃないな。
「ひとつだけ教えて、なんで聞きたいの?」
答えを探してる?
ワコの機嫌を損ねないような、そんな答え・・・
「綺麗だと・・・聞いたから・・・」
それ、違うような気がする・・・
もっと別の理由があるような気がする・・・
でも、いいよ。
「歌ったげる! 一度だけだからねっ!!!」
視線を外して目を閉じた。
深呼吸。
肩の力を抜いて、目を閉じ重心を前へ。
今はすべてを忘れて天使を心に住まわせましょう。
目の前にいるのは迷える子羊なのです。
彼に、祝福あれ。
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思いっきりドアを開けたから甲斐先生と矢部先生が驚いてワコを見た。
バシッ!
鞄を近くの机に叩き付けた。
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でも睨んでいる場合じゃないな。
「ひとつだけ教えて、なんで聞きたいの?」
答えを探してる?
ワコの機嫌を損ねないような、そんな答え・・・
「綺麗だと・・・聞いたから・・・」
それ、違うような気がする・・・
もっと別の理由があるような気がする・・・
でも、いいよ。
「歌ったげる! 一度だけだからねっ!!!」
視線を外して目を閉じた。
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肩の力を抜いて、目を閉じ重心を前へ。
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Oh holy night!
どこが聖なる夜なんだっ! 昼だろ、明るいだろッ!!!
The stars are brightly shining
星じゃねえだろ、今光ってるのは、ワコの目だろ。泣かねえように必死なんだよっ!
It is the night of our dear Saviour's birth
メシア様? いないんだよ、そんなのは!!!
しっかり歌えよっ、自分!!
ワコの声は絶対もっと綺麗っ!!
Long lay the world
昨日の朝まで幸せだったのに・・・
In sin and error pining
どーせあたしが悪いんだよっ!広瀬の言うことを何一つ聞かなかったからっ!
どーせあたしが悪いんだよっ!センセの言うことを何一つ聞いてないらしいからっ!
Till He appeared and the soul felt its worth
彼が現れるまでって、ひょっとしてあんたがメシアなの?
まさかと思ったけれど、一瞬ヤツを見てしまった。
じっとワコを見つめる目に、一瞬で耐えられなくて、身体ごと横向いた。
と同時に過去がやってきた。
A thrill of hope
雪玉が飛んでくる!! どこが hope だ!
The weary world rejoices
顔に当たる。痛くて冷たくて、体育館のコンクリの壁は冷たくて、
For yonder breaks
逃げ場はなくて、小石の交ぜられた雪玉は、ワコの目の横をかすめた。
A new and glorious morn !
何が栄光なもんか!! 今も傷が残ってるんだよ? どうやって忘れろって言うのッ!!
Fall on your knees
そうだ、あなたに跪こうか、どうせ下僕だ!
そう思ったら、ヤツを見てしまった。
Oh, hear the angel's voices!
あたしの声、聞こえる?
睨み付けちゃった。
そしたら・・・、センセの目が・・・・・・光ってる???
足からジワジワっと・・・???
何???
感覚が・・・
Oh night divine Oh night when Christ was born!
あたし
Oh night divine
何してるんだろ・・・
Oh night Oh night devine!
身体が・・・じわじわ・・・っと・・・宙に・・・浮いた
katharsis・・・カタルシス・・・
センセがワコに近づいてくる・・・
何か話してる・・・
「ありがと。とっても綺麗だったよ、おいっ!!」
「眠らせてやれって。こいつ、寝てないよ、多分。食ってもない。」
「なんで分かるんだ?」
「足元ふらふら。顔真っ白。貧血起こしてる。普段からあまり食べないんだろう、きっと。こんなに痩せてるし。」
「よく分かるね。」
「お前が注意力なさすぎなんじゃん?」
「入ってきたときは真っ赤だったじゃないか。」
「それはお前に対する怒りだろ。」
「怒りか・・・」
「それにしても、あの声、たいしたもんだねぇ。」
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どこが聖なる夜なんだっ! 昼だろ、明るいだろッ!!!
The stars are brightly shining
星じゃねえだろ、今光ってるのは、ワコの目だろ。泣かねえように必死なんだよっ!
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メシア様? いないんだよ、そんなのは!!!
しっかり歌えよっ、自分!!
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どーせあたしが悪いんだよっ!広瀬の言うことを何一つ聞かなかったからっ!
どーせあたしが悪いんだよっ!センセの言うことを何一つ聞いてないらしいからっ!
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彼が現れるまでって、ひょっとしてあんたがメシアなの?
まさかと思ったけれど、一瞬ヤツを見てしまった。
じっとワコを見つめる目に、一瞬で耐えられなくて、身体ごと横向いた。
と同時に過去がやってきた。
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何が栄光なもんか!! 今も傷が残ってるんだよ? どうやって忘れろって言うのッ!!
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そう思ったら、ヤツを見てしまった。
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そしたら・・・、センセの目が・・・・・・光ってる???
足からジワジワっと・・・???
何???
感覚が・・・
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あたし
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何してるんだろ・・・
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身体が・・・じわじわ・・・っと・・・宙に・・・浮いた
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センセがワコに近づいてくる・・・
何か話してる・・・
「ありがと。とっても綺麗だったよ、おいっ!!」
「眠らせてやれって。こいつ、寝てないよ、多分。食ってもない。」
「なんで分かるんだ?」
「足元ふらふら。顔真っ白。貧血起こしてる。普段からあまり食べないんだろう、きっと。こんなに痩せてるし。」
「よく分かるね。」
「お前が注意力なさすぎなんじゃん?」
「入ってきたときは真っ赤だったじゃないか。」
「それはお前に対する怒りだろ。」
「怒りか・・・」
「それにしても、あの声、たいしたもんだねぇ。」
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「気付いた?」
センセの顔がとっても近い?
ん??ーーーーー(゜-゜)
衝立の奥のソファの上で 思いっきり
センセの胸の中(゜-゜)
「眠り、浅かったんだね。すっかり眠るのかと思った。」
センセがワコをソファに下ろしてくれた。
ぅわっ、あたし・・・センセに抱かれてた・・・んだ・・・(゜-゜)
「鎌田、これからお前のクラスの授業だけれど、来られる?」
「い、行く・・・キャッ・・・」
立ち上がろうとして、ふらついて、今度は
センセの腕がワコをキャーッチ!!
「ちょっと休んでからおいで。冷蔵庫にケーキ買っといた。放課後にあげようと思ったけれど、今食べな。食べてからおいで。俺、遅刻になっちゃうから。自分で座れる?」
「うわあ・・・」
慌ててセンセから離れようとして、やっぱりふらっとして、センセが身体を支えてくれる。
センセがおでこをチョンって・・・
「じゃ。」
センセはこれ以上ないほどの笑顔を残して、慌てて授業に行った。
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センセの胸の中(゜-゜)
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「い、行く・・・キャッ・・・」
立ち上がろうとして、ふらついて、今度は
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「うわあ・・・」
慌ててセンセから離れようとして、やっぱりふらっとして、センセが身体を支えてくれる。
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「もしもしーー、夢から覚めてますかぁ?」
「あ・・・」 我に戻った(戻りたくなかったぁ・・・)
矢部先生がケーキを出してくれた。
「ありがと・・・」
「どういたしまして。何も食べてないんでしょ? ケーキ、まだ2個もあるよ? あいつ、お前と一緒に食べたかったのかなあ。 それとも俺にも買っておいてくれたのかなあ。」
知らん・・・(^^ゞ
「歌、うまいね。感動したわ。」
ケーキ、いただきます(^^♪
「なんでその歌なの?」
ん?
「クリスマスの歌でしょ?」
うん・・・
「まあいいけど。なんかさあ、魂が浄化されてく感じがした。」
「カタルシス・・・」
「そうそう、そんな感じ。」
「私も歌っていて・・・」確かに感じた、地面から何かが天上へと吸い上げられていくような、そんな感覚。
「それにしても『メイド』ね。驚いたよ。そんな感覚を持ってたんだ。」
???
「昨日、俺、ここにいたんだよ。君と甲斐のあの言い合い、すごかったね。」
ああ・・・
「でも、君が、まるでメイドのようだっていうのも分からないでもないよ。あいつは君が今日学校をズル休みするだろうなんて全く考えないで、ケーキまで準備してるんだぜ? 確かにあいつは、君はなんでも自分の言うことを聞くと思ってるよな。」
うん・・・
「これでも俺は心配したんだぜ。君の今日のズル休みは、俺の中では想定内。どうやってあいつに謝らせようか、実は考えたりしてた。」
「・・・・・・」
「朝からあいつ、鼻歌なんか歌って機嫌よくてさ、君がどんなに嫌がってたとか、気づかないのかなあ。あいつの能天気ぶりに感服してたんだよ。」
へーーえ・・・
「で、昼休みに原田先生が飛び込んできた。『お前、今度は何をしたっ!!』だって。」
あはは(^^ゞ
センセはワコを叩いてケガさせたし、噛み付きたい発言してるし(^^ゞ
「最初、なんのことか全然分からなくって、ポカンとしてたけれど、お前と連絡が取れないって聞いて、俺とあいつで必死に『知らない』って言い張ったよ。」
「すみません・・・」
「いいよ、タダ飯ゲットしたから。」
ん?
「口止め料。昨日のお前とあいつの言い合いを黙っておいてあげた口止め料。」
(^^ゞ
「そもそも君が悪いんじゃない。悪いのはあいつだ。あいつ、おかしいよ。」
「だよねッ!!!」
「でも、歌ってくれて、ありがとね。あいつ、喜んでると思うよ。」
そうかな・・・そうだといいなあ。
「俺は聞き得。それにしてもさ、おちおち宿題も忘れられないねえ。宿題忘れて歌を歌わされるんじゃ、たまんないよね。今度は何しろって言うんだろ。気をつけなね。」
あはははは・・・(^^ゞ
放課後、当然担任が呼び止めた。
「鎌田、大丈夫だったのか。」
「すみません、ご心配おかけして。」
「まあ、元気ならいいけど。甲斐先生が帰りに寄ってくれって。」
「はーい。」
「ついていこうか? いじめられたんじゃないのか?」
ううん。
「助けてもらった。」
「助けて? ふーーん、それならいいけど。」
そう、助けてくれた。
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「ありがと・・・」
「どういたしまして。何も食べてないんでしょ? ケーキ、まだ2個もあるよ? あいつ、お前と一緒に食べたかったのかなあ。 それとも俺にも買っておいてくれたのかなあ。」
知らん・・・(^^ゞ
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ケーキ、いただきます(^^♪
「なんでその歌なの?」
ん?
「クリスマスの歌でしょ?」
うん・・・
「まあいいけど。なんかさあ、魂が浄化されてく感じがした。」
「カタルシス・・・」
「そうそう、そんな感じ。」
「私も歌っていて・・・」確かに感じた、地面から何かが天上へと吸い上げられていくような、そんな感覚。
「それにしても『メイド』ね。驚いたよ。そんな感覚を持ってたんだ。」
???
「昨日、俺、ここにいたんだよ。君と甲斐のあの言い合い、すごかったね。」
ああ・・・
「でも、君が、まるでメイドのようだっていうのも分からないでもないよ。あいつは君が今日学校をズル休みするだろうなんて全く考えないで、ケーキまで準備してるんだぜ? 確かにあいつは、君はなんでも自分の言うことを聞くと思ってるよな。」
うん・・・
「これでも俺は心配したんだぜ。君の今日のズル休みは、俺の中では想定内。どうやってあいつに謝らせようか、実は考えたりしてた。」
「・・・・・・」
「朝からあいつ、鼻歌なんか歌って機嫌よくてさ、君がどんなに嫌がってたとか、気づかないのかなあ。あいつの能天気ぶりに感服してたんだよ。」
へーーえ・・・
「で、昼休みに原田先生が飛び込んできた。『お前、今度は何をしたっ!!』だって。」
あはは(^^ゞ
センセはワコを叩いてケガさせたし、噛み付きたい発言してるし(^^ゞ
「最初、なんのことか全然分からなくって、ポカンとしてたけれど、お前と連絡が取れないって聞いて、俺とあいつで必死に『知らない』って言い張ったよ。」
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「いいよ、タダ飯ゲットしたから。」
ん?
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「だよねッ!!!」
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そうかな・・・そうだといいなあ。
「俺は聞き得。それにしてもさ、おちおち宿題も忘れられないねえ。宿題忘れて歌を歌わされるんじゃ、たまんないよね。今度は何しろって言うんだろ。気をつけなね。」
あはははは・・・(^^ゞ
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「まあ、元気ならいいけど。甲斐先生が帰りに寄ってくれって。」
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「ついていこうか? いじめられたんじゃないのか?」
ううん。
「助けてもらった。」
「助けて? ふーーん、それならいいけど。」
そう、助けてくれた。
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「・・・・・・」
来たよ、と声をかけられなかった。
「おお、今日はありがと。はい、お礼。」
センセは飛びっきりの笑顔。手にはちょっと大きな紙袋。
「・・・・・・」
黙って受け取っちゃった。
やっぱ声出ない・・・
「家で一人で見てね。
家の人にも見つかっちゃダメだよ。
それから、あまり振り回さないでね。」
うん。ケーキ?
「あ、それから・・・」
「ん?」
「なんでもない・・・」
ん?
「ねえ、センセ?」
「ん?」
「なんでもない」 泣いててくれたよね???
飛んで帰って、袋を開けてみて驚いた。
リボン???
一番上に赤い袋。
中が透けて見える。
その中にリボン。
どう見ても髪に飾るものだ。
長さからいって、お下げか結んだときのもの。
白地に赤とピンク。
七ミリくらいのだから、学校にしていっても問題ないはずだ。
学校にしてこい、という意味なのかなあ。
早速お下げにしてリボンを結んでみた。
鏡で自分の顔をマジマジと見てみた。
似合うかな。
喜んでくれるかな。
その下に白い箱。
ケーキが入っている箱だ。
家の人にも見つかるなって言ってたのを思い出して、さっさとスプーンを持ってきて食べることにした。
「おいしーーーー(*^_^*)」
一人だと分かっていても、ついつい言葉が出ちゃった。
モンブラン(*^_^*)
先生、ワコの好きなもの、覚えていてくれたんだ。
ついでにもう一つ、プリンアラモード。
プリンも好き。
これは偶然かな。
女の子なら、こんなかわいいプリンアラモード、誰でも喜ぶ。
それにしても、3個もワコに一日で食べろ、というか。
でも食べちゃった(^^♪
昨日の夜からほとんど食べてないし(^^♪
食べ終わった箱の底に紙が入っていた。
『学校祭出演依頼』
ん?
『食べたら明日、昼休み音楽室に集合』
?
『モンブランは腐っていません』
(*^_^*)ゞ
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来たよ、と声をかけられなかった。
「おお、今日はありがと。はい、お礼。」
センセは飛びっきりの笑顔。手にはちょっと大きな紙袋。
「・・・・・・」
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飛んで帰って、袋を開けてみて驚いた。
リボン???
一番上に赤い袋。
中が透けて見える。
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どう見ても髪に飾るものだ。
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白地に赤とピンク。
七ミリくらいのだから、学校にしていっても問題ないはずだ。
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似合うかな。
喜んでくれるかな。
その下に白い箱。
ケーキが入っている箱だ。
家の人にも見つかるなって言ってたのを思い出して、さっさとスプーンを持ってきて食べることにした。
「おいしーーーー(*^_^*)」
一人だと分かっていても、ついつい言葉が出ちゃった。
モンブラン(*^_^*)
先生、ワコの好きなもの、覚えていてくれたんだ。
ついでにもう一つ、プリンアラモード。
プリンも好き。
これは偶然かな。
女の子なら、こんなかわいいプリンアラモード、誰でも喜ぶ。
それにしても、3個もワコに一日で食べろ、というか。
でも食べちゃった(^^♪
昨日の夜からほとんど食べてないし(^^♪
食べ終わった箱の底に紙が入っていた。
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『食べたら明日、昼休み音楽室に集合』
?
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朝早く目が覚めた。
いつもなら五分しか鏡の前に座らない。
けど、今日は一時間も鏡と睨めっこ。
どうしてって、
リボンと格闘!!!
付けていってもいいのかなあ。
そんなつもりで渡したんじゃない、とか言われたら、チョーショック(>_<)
でも、つけて行きたいモンッ(*^_^*)
だから、ねっ\(^o^)/!
髪を二つに分けて、頭の下の方で結ぶ。
ピンでリボンを差し込む。
リボンを編みこむ(*^_^*)
出来上がり(*^_^*)
鏡の中の自分と睨めっこ。
似合ってる?
ニコッ
鏡の中の自分は微笑んだ。
だから自分も微笑んだ。
ていうか、
とろけたあーーー(*^_^*)
もお、学校までも走っていける!
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いつもなら五分しか鏡の前に座らない。
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どうしてって、
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付けていってもいいのかなあ。
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ていうか、
とろけたあーーー(*^_^*)
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「ワコ、今日はおしゃれだね。」said クラスメイトたち。
朝から頑張った効果はあるらしい。
うふっ(*^_^*)
最近の古典の授業、もうすっかり甲斐先生が来る。
どうも古典の先生は入院するらしい。
きっと今日も甲斐先生だろう。
四時間目が楽しみで仕方ない。
そしたらそんな日に限って別の先生なんだもん。
ガックリ(>_<)
用事もないのに二階に行ってみたり、センセがいそうなところをうろついてみたり。
でも全くセンセに会えない。
つまらん(>_<)
クラスの一部が後ろに集まって何かを見ている。
教室の掲示板には夏休みの補充と補習のクラス発表がしてあるらしい。
先日夏休みの補習授業の希望が聞かれた。
もちろんワコはそんなのは希望しない。
だから名前はないはず。
「ワコ、一緒に補充クラス、よろしく。」
ゲゲゲッ!補充?
恐怖におびえて背中をすぼめて振り向くと、千歳がいた。
「私も補充クラスなのよ。」
「え、あ、え、マジ?」
千歳が行ってしまってから、慌てて祥子と掲示板を見に行った。
南無三・・・
「げ、ワコ全部?」
「みたい・・・」
数学、国語、英語、さっと見たけれど、どこにもワコの名前があった。そこそこの人数がいるから、まあいっか、ってよくない、よくない!数学なら納得するけど、国語って学年トップでなかったっけ?
ラッキー?なことに話題ができた。
先生のところへ行ってやる!
慌ててお昼ご飯を食べて、怒りながらもウキウキしながら資料室。
「先生!」
「おやおや、天使ちゃん、今日は残念なんだけれど、彼は出張なんだよ。」
矢部先生がワコの結んで髪のリボンをチョンと突いた。
あ、甲斐先生からのだってバレてるのかな。
「何か用なの?」
「あ、あのね、あたしね、補充なんだよ、なんで?って聞きたかったの。」
「一年の夏の補充は小テストの悪い子からなの。君はいの一番に名前が上がったって君の先生が嘆いていたよ。頑張らないとダメじゃん。」
ワコの先生じゃないよ。
『生徒の呼び出しをいたします。1年8組、鎌田さん、音楽室まで来てください。繰り返します。・・・』
忘れてた!
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うふっ(*^_^*)
最近の古典の授業、もうすっかり甲斐先生が来る。
どうも古典の先生は入院するらしい。
きっと今日も甲斐先生だろう。
四時間目が楽しみで仕方ない。
そしたらそんな日に限って別の先生なんだもん。
ガックリ(>_<)
用事もないのに二階に行ってみたり、センセがいそうなところをうろついてみたり。
でも全くセンセに会えない。
つまらん(>_<)
クラスの一部が後ろに集まって何かを見ている。
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先日夏休みの補習授業の希望が聞かれた。
もちろんワコはそんなのは希望しない。
だから名前はないはず。
「ワコ、一緒に補充クラス、よろしく。」
ゲゲゲッ!補充?
恐怖におびえて背中をすぼめて振り向くと、千歳がいた。
「私も補充クラスなのよ。」
「え、あ、え、マジ?」
千歳が行ってしまってから、慌てて祥子と掲示板を見に行った。
南無三・・・
「げ、ワコ全部?」
「みたい・・・」
数学、国語、英語、さっと見たけれど、どこにもワコの名前があった。そこそこの人数がいるから、まあいっか、ってよくない、よくない!数学なら納得するけど、国語って学年トップでなかったっけ?
ラッキー?なことに話題ができた。
先生のところへ行ってやる!
慌ててお昼ご飯を食べて、怒りながらもウキウキしながら資料室。
「先生!」
「おやおや、天使ちゃん、今日は残念なんだけれど、彼は出張なんだよ。」
矢部先生がワコの結んで髪のリボンをチョンと突いた。
あ、甲斐先生からのだってバレてるのかな。
「何か用なの?」
「あ、あのね、あたしね、補充なんだよ、なんで?って聞きたかったの。」
「一年の夏の補充は小テストの悪い子からなの。君はいの一番に名前が上がったって君の先生が嘆いていたよ。頑張らないとダメじゃん。」
ワコの先生じゃないよ。
『生徒の呼び出しをいたします。1年8組、鎌田さん、音楽室まで来てください。繰り返します。・・・』
忘れてた!
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綺麗さっぱり忘れてたっ!!
ケーキの底にあったメモ。
『食べたら明日、昼休み音楽室に集合』
一体何だろう。
音楽室でセンセがワコを待っててくれる(^^♪
んなわけない・・・(_ _。)
「鎌田、遅いっ!」
「すみませんっ!」
この声は・・・マヒロ先輩???
音楽室のドアを開けた瞬間飛んできた怒声(かんべんして>_<)
三年生の斉藤真広(サイトウマサヒロ)
音楽学院の先輩で、ワコが五月の発表会で伴奏した青木さくら先輩と二人で芸大を狙っているらしい。
見れば中にはけっこうな人数がいる。千歳と千尋もいる? 須田もいる?
「ワコ、」
一番ドアの近くにいた広瀬が囁いたから、サッと隣に座った。青木姉妹もいる。
その他は二年生? 三年もいる?
「それから『魔笛』でメンバーに入ることが決まりました一年の鎌田です。」
『魔笛』?
メンバー?
「先輩、彼女はオーディション、受けたんですか? オーディションにはいませんでしたよ?」
何か文句あるんか、ブルドッグっヾ(*`Д´*)ノ"!!
って、オーディションって何(;^_^A?
「受けましたよ。大変すばらしい歌声だったそうです。」
???オーディションって(;´▽`A``???
「ですから、彼女はメンバーです。」
戸惑っているワコにイラついたマヒロ先輩が、ワコを立たせて頭を強引に下げさせた。
「うわっ!」
「よろしくお願いします。」
マヒロ先輩はワコの顔を見つつブルドッグをけん制している?
「じゃ、アニー組、残って打ち合わせ。それ以外は解散!!」
すみません・・・誰か、説明してください???
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ケーキの底にあったメモ。
『食べたら明日、昼休み音楽室に集合』
一体何だろう。
音楽室でセンセがワコを待っててくれる(^^♪
んなわけない・・・(_ _。)
「鎌田、遅いっ!」
「すみませんっ!」
この声は・・・マヒロ先輩???
音楽室のドアを開けた瞬間飛んできた怒声(かんべんして>_<)
三年生の斉藤真広(サイトウマサヒロ)
音楽学院の先輩で、ワコが五月の発表会で伴奏した青木さくら先輩と二人で芸大を狙っているらしい。
見れば中にはけっこうな人数がいる。千歳と千尋もいる? 須田もいる?
「ワコ、」
一番ドアの近くにいた広瀬が囁いたから、サッと隣に座った。青木姉妹もいる。
その他は二年生? 三年もいる?
「それから『魔笛』でメンバーに入ることが決まりました一年の鎌田です。」
『魔笛』?
メンバー?
「先輩、彼女はオーディション、受けたんですか? オーディションにはいませんでしたよ?」
何か文句あるんか、ブルドッグっヾ(*`Д´*)ノ"!!
って、オーディションって何(;^_^A?
「受けましたよ。大変すばらしい歌声だったそうです。」
???オーディションって(;´▽`A``???
「ですから、彼女はメンバーです。」
戸惑っているワコにイラついたマヒロ先輩が、ワコを立たせて頭を強引に下げさせた。
「うわっ!」
「よろしくお願いします。」
マヒロ先輩はワコの顔を見つつブルドッグをけん制している?
「じゃ、アニー組、残って打ち合わせ。それ以外は解散!!」
すみません・・・誰か、説明してください???
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